本文
みなさんは「消費者」という言葉を聞いたことはありますか?
どこかで聞いたような......とか、大人のことじゃないの?と思いましたか?
では、クイズです!
次の二つのどちらが消費者でしょうか?
正解(せいかい)は2です。
みなさんは、わかりましたか?
お金をはらっておかしを買ったり、外食(がいしょく)をしたり、電車(でんしゃ)に乗(の)ったりする人のことを、消費者といいます。
つまり、みなさんのことです!
本を買ったり、携帯電話(けいたいでんわ)を使ったりするなど、消費生活のなかで起きるトラブルを「消費者トラブル」といいます。
この消費者トラブルにまき込まれないために、これから消費者として自立し、商品やサービスを選択(せんたく)できるように学んでいきましょう。
消費者トラブルにまき込まれない、自立した消費者になろう。
困(こま)ったときは、先生や家族(かぞく)、水戸市消費生活センターに相談(そうだん)しよう。
※消費生活センターのホームページはこちら。<外部リンク>
あなたは、学校で使う消しゴムを買うためお店に行きました。
するとそこに、前からほしかったけれどずっと売り切れだったゲームソフトが売っていました。
持っているお金でどちらも買えます。
では、質問(しつもん)です。
あなたは次のどちらを選びますか?
難(むずか)しいですね~。
たとえば1.と答えたらどうなるか考えてみましょう。
ほしかったゲームソフトは、友だちと遊(あそ)ぶためのものでした。
さっそく、いつもの友だちと遊びましたが、みんな別の遊びもしたいと言い出して、結局(けっきょく)次からは、そのゲームソフトで遊ぶことはなくなりました。
せっかくのゲームソフトは、引出しにしまったままです。
これではお金がもったいないですね。
みなさんがもらうおこづかいは、お父さんやお母さんなどが働(はたら)いていただいた大切なお金です。大事に使うようにしましょう。
何かを買うときは、本当に必要かどうかよく考えよう。
同じ商品でも、いろいろなところで値段(ねだん)をくらべてみよう。
最近(さいきん)、インターネットを使うことが増えましたね。
学校の授業(じゅぎょう)もパソコンやタブレットを使うことがあります。自分用のスマートフォンを持っている人もいるのではないでしょうか。
ところが、たくさんの人が使うようになって、インターネットに関するトラブルも増えています。
オンラインゲームでたくさんお金を使ったり、SNSに書き込んだことからトラブルにまき込まれたり、アプリをダウンロードしたことでパソコンがウイルスにかかったり……。
便利(べんり)なインターネット。でも、危険(きけん)もいっぱいです。家族でルールを決めて安全に使いましょう。
少しでも困ったときは、家族や消費生活センターに相談しよう。
「188」(いやや)に電話をすると、消費生活センターにつながります。誰でも電話で相談できます。
食卓(しょくたく)にある食事(しょくじ)を考えてみましょう。
みなさんが食べる食事ができるまでに、いろいろなゴミが出ます。
肉や魚が入っていたラップや食品(しょくひん)トレー、野菜(やさい)をくるんでいるフィルム、調理(ちょうり)のあとに出た野菜くずなどや食べきれなかった食事、飲み終わったペットボトルなど。
食事以外にも、物がこわれてしまったり、使わなくなったものを捨てたりと、生活していると毎日必ずゴミが出ます。
いらなくなったから捨てるけれど、ちゃんと分別(ぶんべつ)すればそれでいいのでしょうか?
出されたゴミは、一体どこへ行くのでしょうか?
ゴミが出たら、焼却(しょうきゃく)したり埋(う)め立てたりします。でも、焼却すると二酸化炭素(にさんかたんそ)が出たり、埋め立てたあと、有害物質(ゆうがいぶっしつ)が流れ出て川や海を汚(よご)してしまうこともあります。
これを永久(えいきゅう)に続けると、地球(ちきゅう)がゴミだらけになってしまいます。
ゴミが増え続けたら、大変なことになります。
だから、地球環境に優しい生活について考えてみましょう。
毎日出るゴミは、分別するだけではなく、できるだけ減らす工夫をするなど、できることからやってみましょう。
みんなの行動が未来の地球を変えます。
もちろん、エネルギーの無駄(むだ)づかいにも気をつけましょう。
「4R」(リデュース、リユース、リサイクル、リフューズ)について調べてみてね。
みなさんは、このマークを見たことがありますか?
最近、ニュースや新聞(しんぶん)などで取り上げられていますね。
これは、「SDGs」のアイコンなんです。
SDGsとは「誰一人取り残さない」を共通(きょうつう)の理念(りねん)として、国際連合(こくさいれんごう)に加盟(かめい)している国々が2030年までに達成(たっせい)する目標(もくひょう)として定められました。
SDGsには、17のゴールと169のターゲットがあります。どういう意味なのかわかりますか?
S:Sustainable (サステナブル)
D:Development(デベロップメント)
Gs:Goals(ゴールズ)
を略(りゃく)して「SDGs」と呼んでいます。意味は「持続可能(じぞくかのう)な開発目標(かいはつもくひょう)」です。
持続可能な社会を目指すとは、どういうことでしょうか?
いま、世界ではいろいろな問題が起きています。気候変動(きこうへんどう)や、紛争(ふんそう)、差別(さべつ)、貧困(ひんこん)、児童労働(じどうろうどう)など、このままにしておくと、みんなの未来が大変なことになってしまうかもしれません。地球環境やみなさんの明日のために、何ができるか考えてみましょう。
目標12「つくる責任 使う責任」について考えてみましょう。
エシカル消費・フェアトレード、食品ロス問題、4Rなど、みんなが明日からできることがあります!