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【等子】ねぇ、ひらお、“男女平等”って聞いてどう思う?
【平男】そうだね。男も女もどっちが上とかどっちが下とか、考えたこともないし、それに憲法(けんぽう)には「法の下の平等」ってあるしね。
【等子】ひらお、すごいね。
【平男】そうでしょ。すごいでしょ!
【等子】それなら、今は“男女平等”だから一件落着(いっけんらくちゃく)。
【平男】ちょっと待って。平等と言われているけれど、まわりをよく見てみると、男の人と女の人には、ふだん気がつかない違(ちが)いってあるんじゃないかなぁ?
【等子】そうね。あっ! 違いっていうわけじゃないけれど、お仕事では、社長さんとか部長さんとかの会社の偉(えら)い人とか、学校の校長先生とかは、男の人が多くない?
【平男】そうかもしれないね。男の人だから、女の人だからと言って能力(のうりょく)に差(さ)はないのにね。
【等子】それってどうして?
【平男】【等子】“男女のヒミツ”、教えて、みとちゃん!
【みとちゃん】はい!みなさんこんにちは。水戸市のマスコットキャラクター「みとちゃん」だよ。
今の質問(しつもん)、“男女のヒミツ”のことだけれど、男女平等参画について一緒に勉強しよう!
【みとちゃん】男女平等のあとに「参画」という言葉がついているね。この「参画」ってどういうことだろう?
参加(さんか)の「参」に計画するの「画」がついているね。これは、参加するだけじゃなくて、一緒(いっしょ)に考えてつくるってことなんだよ。
つまり、男の人と女の人が、性別(せいべつ)に関係(かんけい)なく、一緒になって、仕事や家事(かじ)、地域活動(ちいきかつどう)、社会づくりをすることなんだ。
【みとちゃん】日本では、平成11(1999)年に「男女共同参画社会基本法」(だんじょきょうどうさんかくしゃかいきほんほう)が、水戸市では、平成13(2001)年に「水戸市男女平等参画基本条例」(みとしだんじょびょうどうさんかくきほんじょうれい)ができたよ。
平成16(2004)年には「水戸市男女平等参画推進基本計画」(みとしだんじょびょうどうさんかくすいしんきほんけいかく)をつくって、働くところでの男の人と女の人の差別をなくそうとしているよ。今でも時代に合わせて、計画の内容を見直しているんだって。
【平男】ねぇ、みとちゃん!言葉の意味や法律があるのは、なんとなくわかったけれど、会社の偉い人は男の人が多いっていうのはどうして?
【みとちゃん】それについても、一緒に考えてみよう!
【みとちゃん】よくいわれている理由は、日本では、第二次世界大戦後の高度経済成長期(こうどけいざいせいちょうき)になって「男の人は外で仕事をして、女の人は家事や育児(いくじ)」っていう、男の人と女の人の役割(やくわり)を分ける家庭(かてい)が多くなってきたってこと。だから仕事をしている人の割合(わりあい)も男の人が多いし、会社を経営(けいえい)する人、重役(じゅうやく)さんも男の人が多いんだって。
【等子】私、なりたい職業(しょくぎょう)があって、ずっと仕事を続けたいと思ってるのに。これからも変わらないのかな?
【みとちゃん】そんなことないよ!
【みとちゃん】女の人で起業(きぎょう)する人も増えてきたし、商品開発(しょうひんかいはつ)や営業(えいぎょう)、建築(けんちく)・建設(けんせつ)の分野(ぶんや)で活躍(かつやく)する女の人もどんどん増えているよ。
今まで、男の人の職業といわれてきたところに、やりたいと思う女の人を採用(さいよう)している企業(きぎょう)が今、業績(ぎょうせき)をぐんぐんのばしているんだって。女の人も企業の担(にな)い手(支える人のこと)になること、間違いなしだね!
国でも、日本の成長には女性の活躍は必要不可欠(ひつようふかけつ)といっているよ!
【平男】少しずつ、進んでいるってこと?
【みとちゃん】そう!そのとおり!
【みとちゃん】子どもを育てる環境(かんきょう)がこれまで以上にととのって、男の人が家庭にもっと“参画”するようになって、そして男の人が女の人を、女の人が男の人を“思いやる気持ち”がみんなにひろがっていけば、きっと近い将来(しょうらい)、性別に関係なく誰もが活躍できる時代(じだい)がくるはずだよ。
【平男】なるほど。“思いやる気持ち”が大切だね。
【等子】なんかわたし、“男女のヒミツ”が少しわかったような気がする。私もがんばろうっと。
【みとちゃん】これからも、みんなで一緒に勉強していこうね!
関係(かんけい)する両者(りょうしゃ)ともにメリットがあることです。
わたしにもあなたにも、男の人にも女の人にも、どちらにもよい結果(けっか)が出る、そんな世の中の考え方です。
ワーク(仕事)、ライフ(生活)、この2つが、その人の中のバランスでうまく保(たも)てるかということが、その人を、その地域を、ひいては世の中をwin-winの世界に導(みちび)いてくれることでしょう。
「えるぼし」は、女性活躍推進法(じょせいかつやくすいしんほう)で、女性の活躍を応援(おうえん)して、活躍するための取り組みを実際(じっさい)にしている会社に与(あた)えられるマークです。
「くるみん」は、子育てを応援する会社などに与えられるマークです。
働(はたら)く人の環境がよくなるとともに、会社もイメージアップになることから、win-winを代表するマークとなっています。
【等子】ねえ、ひらお、男女平等参画推進月間って、知ってる?
【平男】えっと、「9月は水戸市の男女平等参画推進月間です」という記事(きじ)を見たことはある気がするけど。
【等子】シンポジウムをやっているとかって聞いたことあるんだけど、じつはわたしもよくわからないの。
【平男】【等子】困ったときは、そうそう強い味方がいるじゃない。ねっ、 みとちゃん!
【みとちゃん】はい!みなさんこんにちは。水戸市のマスコットキャラクター「みとちゃん」だよ。
今回は、水戸市の男女平等参画推進月間について、一緒に勉強しよう!
【みとちゃん】「推進月間」っていうくらいだから、「特にこの月に何かを広めよう」としている期間なんだよ。
“男女平等参画”っていうのは、男の人も女の人も自分が「やりたい」って思ったことを、性別に関係なく、何にでも取り組んでいける、そんな社会をつくっていこうってことだったよね。それを水戸市では、特に「9月」に推進します、ってことなんだって。
【平男】ふ~ん、そうなんだ。じゃあ、どんなことをやっているの?
【みとちゃん】みんなに、“男女平等参画”ということを少しでも考えてもらうため、いろんなことをやっているよ。
【平男】いろんなことをしてるんだね。ところで男女平等参画の標語って難しい気がするけれど、ぼくでもつくれるかなぁ。
【等子】わたしなんて、つくって応募(おうぼ)したことあるわ。
【平男】えっ!本当?先をこされた。
【みとちゃん】じゃあ次は、標語について考えてみよう!
【みとちゃん】第1回目(平成17(2005)年)の最優秀作品標語(さいゆうしゅうさくひんひょうご)は「共(とも)に立ち、共に創(つく)ろう明るい社会」だったよ。
そのころは、「社会」って言葉が多くて、応募してくれるみんなが社会全体のことを考えてつくっていたんだね。
今は、「子育て」「仕事」「多様性(たようせい)」「男の人の家事参画」とか、自分に身近な言葉が多くなってきているんだって。
【等子】時代をあらわしているのね。
【平男】そうだね。今までの標語を見てみるのも、男女平等参画を知ることに役立つかもしれないね。今度応募してみようかな。
【みとちゃん】毎年、推進月間では、たくさんの市民の人と一緒に、男女平等参画について考えているよ。標語以外については、また別なときに勉強しようね。
9月が楽しみだね。
【平男】・【等子】みとちゃん、ありがとう。“男女のヒミツ”また一つ解決(かいけつ)したね。
【みとちゃん】またみんなで一緒に勉強しようね!