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新しく建物(たてもの)を建てるときは、火事がおきてしまったときのために、早くみんなに知らせる非常(ひじょう)ベルや逃(に)げる方向を示す誘導灯(ゆうどうとう)のほか、消火器(しょうかき)や天井(てんじょう)のスプリンクラーなどを正しく取りつけてもらうようにしています。
みなさんが利用(りよう)している建物の消火器やスプリンクラーなどが正しく設置(せっち)してあって、しっかりと使えるかどうかを検査します。
そこで、もし悪いところがあれば、直すように指導(しどう)しています。
危険物は、火事になると広がるスピードが早く、火を消すことが大変(たいへん)です。
そのため、ガソリンや灯油(とうゆ)は危険物として、保管(ほかん)の方法などが法律(ほうりつ)で決められています。
これらの危険物をあつかっているガソリンスタンドや工場などに行って、法律に決められたとおりに安全に保管して使っているかを確(たし)かめています。
みなさんの学校でも、避難(ひなん)訓練を行っていると思います。
消防職員が、町内会や学校、会社などに行って、火事などのときに行う、通報(つうほう)・初期消火(しょきしょうか)・避難誘導(ひなんゆうどう)の訓練の指導をしています。
市消防局は、いばらき消防指令センターからの出動指令を受けて、関係機関(かんけいきかん)に連絡・指示を出します。
火事現場(げんば)に向かい、消火活動を行います。
消防署から救急車が出動(しゅつどう)します。
急に具合が悪くなったり、大きなけがをしてしまった人を救急車にのせ、応急処置(おうきゅうしょち)をしながら病院(びょういん)へ運びます。
通報内容(つうほうないよう)や場所によって、病院の医師(いし)をのせているドクターヘリやドクターカー、消防車が出動して、一緒(いっしょ)に活動します。
救急隊員が、病気やけがをした人の救急処置をしながら病院へ運ぶための車です。
救急処置や人を運ぶための道具なども積(つ)んでいます。
病院に運ぶよりも前に、救急現場で医師の処置が必要(ひつよう)なときに、救急現場まで医師を乗せて行く救急車です。
災害の現場に出動しているすべての消防車の指揮をとる車です。
調査(ちょうさ)や広報活動(こうほうかつどう)も行います。
この車は、1,500リットルの水を積んだ消防自動車で、消火活動の主力となる車です。一般的(いっぱんてき)な火事に多く使われ、毎分2,000リットル以上の水を放水(ほうすい)することができます。
ウインチ、クレーンがついており、火事、交通事故(こうつうじこ)、地震(じしん)などの災害時に救助活動を行います。
※ウインチ:かっ車やドラムなどでワイヤーを巻き取ることで、重いものをつり上げたり、ひっぱることができる機械。
※クレーン:巨大なものや重いものをつり上げて運ぶ機械。
おもに高い建物の火事などで、逃げおくれた人の救助や高い所での消火活動を行います。
石油タンク火災など、水では消せない火事に対応します。
消火薬液(しょうかやくえき)300リットルと水1,000リットルを積んでいます。
10,000リットルの水を積み、高速道路(こうそくどうろ)での火事や、山間部(さんかんぶ)の火事などで活動します。
この水は、非常時(ひじょうじ)の飲料水(いんりょうすい)をかねています。
消防活動で、資器材を運ぶ車です。車の後ろにはパワーゲートを装備しており、重い資機材を簡単(かんたん)に積みおろしすることができます。
活動する隊員を運ぶ車です。最大21人が乗れるほか、後ろのスペースと車の上部ルーフラックを活用し、資機材を運ぶこともできます。
※ルーフラック:車のやねに取り付けて、多くの荷物を積むための道具。
活動する消防車などに燃料を補給する車です。
道路(どうろ)を通る自動車などのきまり(道路運送車両(どうろうんそうしゃりょう)の保安基準(ほあんきじゅん))で、消防車は朱色(しゅいろ)と決められ、そのほかの緊急(きんきゅう)自動車は白色と決められています。
ふだん、消防車は赤色といわれていますが、じつは決まりでは朱色になっています。
消防車が朱色となった理由(りゆう)ははっきりとはわかっていませんが、朱色が注意をひく色であることや、人に炎の色を思わせ、警戒心(けいかいしん)を持たせることなどが理由とされています。
なお、救急車は「そのほかの緊急自動車」なので白色となっています。
PA連携(ぴーえーれんけい)
救急現場に消防車(Pumper(ポンパ―))と救急車(Ambulance(アンビュランス))が出動し、一緒に活動をすることがあります。
このことを、消防車と救急車の英語名(えいごめい)のアルファベットの頭文字(かしらもじ)をとって「PA連携」といいます。
重症(じゅうしょう)のけが人や病気の人、階段(かいだん)や通路(つうろ)がせまいときなど、救急車まで運び出すことが救急隊員だけでは難(むずか)しいときに出動します。
市内で、令和3年中に発生した火災は75件です
約4日に1件の火災出動がありました。
また、救急出動は、年間で14,000件を超えており、1日に平均39件です。
令和3年中に発生した火災のうち、たき火が15件、放火(疑(うたが)いを含(ふく)む)が14件、たばこが6件、電灯(でんとう)・電話(でんわ)などの配線(はいせん)が5件、コンロが3件でした。
大きくわけて警報(けいほう)設備・消火設備・避難設備の3つの種類(しゅるい)があります
火事の熱をいち早く感知して、受信機に表示します。
火事のときに発生する煙をいち早く感知して、受信機に表示します。
火事の熱や煙を感知した感知器がどこの場所で感知したのかを表示して、ベルを鳴(な)らして、火事の場所などを知らせるものです。
家の設備として、各家庭(かくかてい)で取りつけるように法律で決められています。
消火器は、火事を初期(しょき)の段階(だんかい)で消火するものです。
屋内消火栓設備は、火事のときに消火器では消せない場合などに使います。
とびらを開けると、中にはホースが入っています。
スプリンクラー設備は、火事の熱を受けて、天井に取り付けてあるヘッドから自動的(じどうてき)に水が出る設備です。
スプリンクラーヘッドのしくみ
火事の熱でヘッドがあぶられると、ヒューズがはずれて水が出ます。
救助袋(きゅうじょぶくろ):避難するときに窓から降(お)ろして、布(ぬの)でできた袋の内部をすべりおります。
火事になると電気がきえてしまい避難する方向がわからなくなってしまいます。
その場合、誘導灯のあかりをたよりに避難します。
避難口誘導灯
(ここが出口です。)
通路(つうろ)誘導灯
(矢印(やじるし)の方向に避難すると出口です。)
防火戸(ぼうかど)または防火シャッターといいます。
火事のときに炎(ほのお)と煙が階段やほかの部屋へいかないように、閉(し)まるとびらです。
ロープは、人命(じんめい)救助や物の固定(こてい)など、いろいろな所で活躍(かつやく)します。
消防隊員は、たくさんの結(むす)び方を訓練しています。
3段階でのばすことができます。
建物の3階まで登ることができます。
空気を利用してマットをふくらませ、重い物を持ちあげたり、小さなすき間を広げたりすることができます。
電車や車も持ちあげることができます。
油を利用して、物を広げるのに使う道具です。
20トン以上の大きな力を出すことができます。
交通事故(こうつうじこ)で、開かなくなった車のドアを開けて、とじこめられた人を助け出したりします。
岩やコンクリートをこわすための道具です。
空気をボンベの中に入れ、煙の中や空気のないところで活動するときに、呼吸をするために必要な道具です。
火事が発生したときに、消防隊員が着る服です。
この服は、燃(も)えにくい素材(そざい)でできています。
放射線災害が起きたときに、消防隊員の汚染(おせん)や被爆(ひばく)を防(ふせ)ぐための服です。
化学物質(ぶっしつ)などから消防隊員を守るための服です。
先端(せんたん)に小さなカメラやマイクをつけ、崩(くず)れた建物のわずかなすき間から先端を入れて、探索を行うための道具です。
地中などにとじこめられた人からの声や、反応音(はんのうおん)を探知するための道具です。
人の熱を感知して、人がいる場所を特定(とくてい)する道具です。
心臓(しんぞう)が正常(せいじょう)な動きをしていないときに、電気ショックを与える機械(きかい)です。
けが人や病人を乗せて移動(いどう)するための道具で、背中(せなか)を起こしたり、足を高くしたりいろいろな体勢(たいせい)にできるメインストレッチャー(上の写真)や、大きな力を受けてケガをした人を動かないように固定(こてい)して運ぶことができるバックボード(下の写真)などがあります。
からだの音を聞いたり、血圧(けつあつ)や体温、からだの中の酸素(さんそ)の量(りょう)などを測(はか)り、からだの状態(じょうたい)を確認します。
息をするのがつらい人や、大きなけがをしている人など、酸素が必要な人にあたえます。
病院にある機械と同じで、心電図(しんでんず)モニターや人工呼吸器(じんこうこきゅうき)を装備しています。
けが人や傷病者(しょうびょうしゃ)をのせるストレッチャーのゆれを少なくする防振台(ぼうしんだい)もついています。
救急現場に救急隊員が着ていく服装(ふくそう)です。
感染防護衣(かんせんぼうごい)、ヘルメット、マスク、ゴーグル、手袋(てぶくろ)などで感染から身をまもります。
消防士は、朝、消防署に行き、8時30分から仕事を始めると、次の日の朝8時30分まで24時間交代(こうたい)で働いています。
8時30分~ 12時00分 |
12時00分~ 13時00分 |
13時00分~ 17時15分 |
17時15分~ 18時45分 |
18時45分~ 22時00分 |
22時00分~ 6時00分 |
6時00分~ 8時30分 |
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引きつぎ、消防車の点けん | 休けい | 訓練(くんれん)、 調査(ちょうさ) |
休けい | 事務(じむ) |
交代で休けい |
事務 |
/ | 1日目 | 2日目 | 3日目 |
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時間 | 8時30分~ | 8時30分~ | 8時30分~ |
Aさん | 勤務 | 休み | 勤務 |
Bさん | 休み | 勤務 | 休み |
多くの方に消防の仕事を知ってもらうため、動画でわかりやすく伝えています。