本文
手足口病や咽頭結膜熱、ヘルパンギーナなどの感染症は、例年子どもを中心に夏に流行します。
感染しないために、手洗いや咳エチケットといった基本的な感染対策を行いましょう。
特に、夏に流行する感染症の原因となるウイルスはアルコールが効きにくいため、感染対策のためには石けんと流水による手洗いが重要です。
詳しくは、予防のポイントをご覧ください。
手足口病は、主にエンテロウイルスやコクサッキーウイルスによって引き起こされる感染症です。
主な症状は、口の中や手のひら、足の裏、足の甲などにできる水ぶくれのような発疹です。発熱がみられることもあります。症状は数日間でおさまりますが、稀に脳や神経などに重い合併症を起こすことがあります。また、1か月以内に手足の爪がはがれる場合がありますが、すぐに新しい爪が生えてきます。
口の中にできる水ぶくれや、水ぶくれがやぶれた後の痛みで、食べ物や飲み物を受付けず、脱水症状を起こすこともあるので注意しましょう。
咽頭結膜熱は、アデノウイルスによって引き起こされる感染症で、プール熱と呼ばれることもありました。
主な症状は、発熱やのどの痛み、目の充血、目やになどで、その他にリンパ節の腫れや腹痛、下痢などの症状が現れることがあります。症状は1~2週間でおさまりますが、稀に重症化し、肺炎などを起こすことがあります。
ヘルパンギーナは、主にエンテロウイルスやコクサッキーウイルスによって引き起こされる感染症です。
主な症状は、発熱、のどの痛み、のどの中にできる水ぶくれなどです。症状は数日間でおさまりますが、稀に脳や神経などに重い合併症を起こすことがあります。
のどの痛みで、食べ物や飲み物を受付けず、脱水症状を起こすこともあるので注意しましょう。
夏に流行する感染症の主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。
予防には換気や手洗い、咳エチケットといった基本的な感染対策が有効です。
特に、夏に流行する感染症の原因となるウイルスはアルコールが効きにくいため、感染対策のためには石けんと流水による手洗いが重要です。感染している間や、治った後しばらくの間は、便の中にもウイルスが排出されるため、トイレやおむつ交換の後の手洗いも徹底しましょう。
基本的な感染対策については、下記のバナーからご確認ください。
また、接触感染を防ぐため、むやみに目や鼻、口を触らない、感染している方とのタオルや食器などの共用をしないといった感染対策も有効です。
流行時には、子どもが日常的に触れるおもちゃや手すりなどは、こまめに塩素系消毒剤を使用して消毒しましょう。消毒に用いる次亜塩素酸ナトリウム希釈液の作り方などについては、下記のページをご覧ください。