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咽頭結膜熱について

ページID:0077573 更新日:2024年8月21日更新 印刷ページ表示

咽頭結膜熱とは

咽頭結膜熱は、アデノウイルスの感染により、発熱(38~39度)、のどの痛み、目の充血(結膜炎)といった症状が現れる感染症です。
プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるため、プール熱と呼ばれることもありましたが、近年ではタオルの共用が減った等の理由からプール利用における集団感染の報告は見られなくなってきています。
通常、子どもを中心に6月頃から徐々に流行しはじめ、7~8月に流行のピークとなります。

感染経路

主な感染経路は飛沫感染と接触感染です。

  • 飛沫感染:感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染します。
  • 接触感染:感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。

症状

主な症状は、発熱やのどの痛み、目の充血、目やになどで、その他にリンパ節の腫れや腹痛、下痢などの症状が現れることがあります。
症状は1~2週間でおさまりますが、稀に重症化し、肺炎などを起こすことがあります。

咽頭結膜熱にかかったときは

特別な治療法はなく、ほとんど自然に治ります。
​のどの痛みのため食事がとりづらい場合は、のどごしの良い食べやすいものを食べましょう。また、十分な水分摂取を心がけましょう。
吐き気、頭痛の強いとき、せきが激しいときは早めに医療機関に相談してください。

予防のポイント

有効なワクチンはなく、手洗い、咳エチケットといった基本的な感染対策が有効です。
特に、咽頭結膜熱の原因となるウイルスはアルコールが効きにくいため、感染対策のためには石けんと流水による手洗いが重要です。
参考:手洗いのタイミング

また、接触感染を防ぐため、むやみに目や鼻、口を触らない、感染している方とのタオル、食器等の共用をしないといった感染対策も有効です。
感染している間や、治った後しばらくの間は、便の中にもウイルスが排出されるので、トイレやおむつ交換の後の手洗いも徹底しましょう。

基本的な感染対策

手洗いのタイミング

家に帰ったとき、トイレの後、咳やくしゃみを押さえた後、鼻をかんだ後、おむつ交換や嘔吐物処理など汚れたものに触った後、調理前・調理中、食事前には手を洗いましょう。

手洗いのタイミング

医療機関の皆さまへ

感染症法では、五類感染症(定点把握)として定められており、定点医療機関は毎週患者数を報告することになっています。

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