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A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)に注意しましょう

ページID:0077280 更新日:2025年3月31日更新 印刷ページ表示

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり報告数は、全国的に多い状況が続いており、水戸市でも同様の傾向が見られます。

また、溶連菌に感染することで稀に引き起こされる劇症型溶血性レンサ球菌感染症も全国的に増加しており、注意が必要です。
手洗いや咳エチケットといった基本的な感染対策を行いましょう。

劇症型溶血性レンサ球菌感染症の症状や予防方法などのページへリンク

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは

A群溶血性レンサ球菌に感染することで、鼻水やのどの痛みなどの症状が現れる感染症です。

毎年、冬と春から初夏にかけて子どもを中心に流行しますが、大人でも感染することがあります。稀に重症化することもあるため、注意が必要です。​

感染経路

主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。

  • 飛沫感染:感染者がくしゃみや咳をすると、細菌を含んだ飛沫(しぶき)がまわりに飛び散り、他の人がその飛沫を口や鼻などから吸い込むことで感染します。
  • 接触感染:感染者がくしゃみや咳を押さえた手で周りの物に触れることで、物に細菌がつきます。他の人がそれに触れることで細菌が手に付着し、その手で口や鼻を触ることで粘膜から感染します。

感染経路の画像

また、食品を介して細菌が口に入ることで感染することもあります。

症状

主に、突然の発熱やのどの痛み、舌が苺状に腫れるなどの症状が現れ、おう吐を伴うこともあります。

潜伏期間は2日から5日で、一般的に症状は1週間程度で落ち着きますが、稀に全身にかゆみを伴う赤い発疹が拡がる「猩紅熱(しょうこうねつ)」に移行することがあります。また、肺炎や髄膜炎、敗血症、急性糸球体腎炎などの合併症を引き起こす場合もあります。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎にかかったときは

抗菌薬を用いた治療が行われます。治療が不十分な場合には、合併症を引き起こすことがあるため、症状が改善しても医師に指示された期間は、薬を飲み続けることが大切です。

適切な抗菌薬による治療を開始すれば、24時間以内に感染力はなくなるとされています。早い回復につながるよう、安静にして睡眠を十分にとりましょう。
のどの痛みがひどい場合、食事や水分をとりづらくなるため、食事は柔らかく薄味のものにするなどの工夫をし、脱水症状を起こさないよう、こまめな水分補給を心がけましょう。

予防のポイント

有効なワクチンはなく、予防には換気や手洗い、咳エチケットといった基本的な感染対策が有効です。
基本的な感染対策については、下記のバナーからご確認ください。

基本的な感染対策について

また、接触感染を防ぐため、むやみに目や鼻、口を触らない、感染している方とのタオルや食器などの共用をしないといった感染対策も有効です。
流行時には、子どもが日常的に触れるおもちゃや手すりなどは、こまめにアルコールや塩素系消毒剤を使用して消毒しましょう。消毒に用いる次亜塩素酸ナトリウム希釈液の作り方などについては、下記のページをご覧ください。

感染症対策へのご協力をお願いします

医療機関の皆さまへ

感染症法では、五類感染症(定点把握対象)に定められており、定点医療機関は毎週患者数を報告することになっています。

参考

関連情報

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