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伝染性紅斑(リンゴ病)流行警報が発令されています

ページID:0099300 更新日:2025年4月25日更新 印刷ページ表示

茨城県内における伝染性紅斑の定点当たりの報告数が、令和7年第16週(2025年4月14日~4月20日)に茨城県内の定点当たり報告数が警報レベルである2を超え、茨城県内全域に「伝染性紅斑(リンゴ病)の流行警報」が発令されました。

伝染性紅斑の定点あたり報告数は、全国的に増加しており、過去の同時期の平均と比較しても、多い状況が見られます。
手洗いや咳エチケットといった基本的な感染症対策を行いましょう。

伝染性紅斑(リンゴ病)とは

ヒトパルボウイルスB19に感染することで、頬や手足に発しんが現れる感染症です。​両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ病」と呼ばれることもあります。

子どもを中心にみられる感染症で、​5~9歳での発生が最も多く、ついで0~4歳が多いとされています。通常、年始から7月上旬頃にかけて増加します。

感染経路

主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。

  • 飛沫感染:感染者がくしゃみや咳をすると、ウイルスを含んだ飛沫(しぶき)がまわりに飛び散り、他の人がその飛沫を口や鼻などから吸い込むことで感染します。
  • 接触感染:感染者がくしゃみや咳を押さえた手で周りの物に触れることで、物にウイルスがつきます。他の人がそれに触れることでウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ることで粘膜から感染します。

感染経路の画像

症状

微熱やかぜのような症状がみられた7日から10日後、両頬に蝶の羽のような赤い発しんが現れます。続いて、体や手足に網目状やレース状の発しんが広がります。これらの発しんは1週間程度で消失しますが、症状が長引いたり、一度消失した発しんが再び現れることもあります。

​潜伏期間は約10日から20日で、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。

大人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもあります。また、一度も伝染性紅斑にかかったことのない女性が妊娠中、特に妊娠初期に感染した場合、胎児にも感染し、胎児水腫などの重篤な状態や流産のリスクとなる可能性があります。

伝染性紅斑にかかったときは

特別な治療法はなく、基本的には軽い症状の病気であることから、経過観察を含め、​症状に応じた治療が行われます。

発しんが現れる7日から10日前のかぜ症状が出ている時期がウイルスの排出量が最も多く、周りの方に感染させる可能性があります。かぜ症状がある場合は、こまめな手洗い・咳エチケットを心がけましょう。発しんが現れる時期にはウイルスの排出量は減少し、感染力もほとんどないといわれています。

予防のポイント

有効なワクチンはなく、予防には換気や手洗い、咳エチケットといった基本的な感染対策が有効です。
特に、伝染性紅斑の原因となるウイルスはアルコールが効きにくいため、感染対策のためには石けんと流水による手洗いが重要です。
基本的な感染対策については、下記のバナーからご確認ください。

基本的な感染対策について

また、接触感染を防ぐため、むやみに目や鼻、口を触らないといった感染対策も有効です。
流行時には、子どもが日常的に触れるおもちゃや手すりなどは、こまめに塩素系消毒剤を使用して消毒しましょう。消毒に用いる次亜塩素酸ナトリウム希釈液の作り方などについては、下記のページをご覧ください。

基本的な感染対策

医療機関の皆さまへ

感染症法では、五類感染症(定点把握対象)に定められており、定点医療機関は毎週患者数を報告することになっています。

参考

関連情報

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