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近年の住宅火災による死者数は,全国で900人前後の高い数で推移しています。このうち7割が65歳以上の高齢者であり,今後さらなる高齢化の進展に伴い,住宅火災による死者数の増加が心配されております。
このため,全国の消防で住宅火災における高齢者を中心とした死者数の低減を図るため,「住宅防火・防災キャンペーン」を9月 1 日~9月 21 日に実施します。
老人の日:9月15日(月曜日)
敬老の日:9月15日(月曜日)
高齢者を住宅火災から守るため,老人の日や敬老の日に,家族や親戚などへ,住宅用防災機器等(住宅用火災警報器,感震ブレーカー,住宅用消火器,エアゾール式簡易消火具,防炎品など)を贈ってはいかがでしょうか。
「住宅用防災機器等」について(住宅防火対策推進協議会HP)<外部リンク>
住宅火災で死者が発生する原因として,火災の発見が遅れ,逃げ道がなくなったという事例が多く報告されています。
このため,火災の発生を早く知るために,すべての住宅へ「住宅用火災警報器」の設置が義務付けられています。
また,故障や電池切れで万が一の時に作動しなかったということがないよう,定期的に作動を確認し,10年を目安に交換する必要があります。
是非この機会に高齢者の家に設置されている「住宅用火災警報器」を,高齢者の代わりに点検・交換してあげましょう。
地震発生時の住宅火災を防止するため,感震ブレーカーの設置などの対策をしましょう。
火災が発生したときに「消火器」で初期消火を行うことは,被害を最小限に食い止めるためにも非常に重要です。
小さくて軽い「住宅用消火器」やスプレー式で高齢者も扱いやすい「エアゾール式簡易消火具」も販売されています。
特に高齢者がいるご家庭には,このような器具を備えておくことをおすすめします。
死者が発生した住宅火災で,最も多い出火原因は,たばこによるものです。なかでも寝たばこにより発生した火災で多くの死者が発生しています。
また,調理中に,コンロの火が衣服に燃え移ることにより亡くなる高齢者もいます。
このような火災による死者を減らすため,枕・布団などの寝具やパジャマやエプロンといった衣類が燃えにくく作られた「防炎品」を使用することをおすすめします。