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百日咳の報告数が増加しています

ページID:0096932 更新日:2025年4月24日更新 印刷ページ表示

全国で百日咳の報告数が増加しています。水戸市内においても、令和7年3月以降報告数が増加しており、特に小中学生の報告が多くなっています。

「換気」「手洗い・手指消毒」「咳エチケット」などの基本的な感染対策を徹底しましょう。

百日咳とは

百日咳菌に感染することで引き起こされる咳を主症状とする感染症です。特徴的な咳が数か月続くこともあるため百日咳と呼ばれています。

子どもに発生が多い傾向がありますが、どの年齢の方でも感染する可能性があります。

百日咳は予防接種により感染するリスクを80~85%程度減らすことができると報告されていますが、ワクチンの免疫効果は4年から12年で減弱するといわれており、最近では、乳幼児期に受けた予防接種の効果が弱まった年代の発病が全国的に増加傾向にあります。

感染経路

主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。

  • 飛沫感染:感染者がくしゃみや咳をすると、細菌を含んだ飛沫(しぶき)がまわりに飛び散り、他の人がその飛沫を口や鼻などから吸い込むことで感染します。
  • 接触感染:感染者がくしゃみや咳を押さえた手で周りの物に触れることで、物に細菌がつきます。他の人がそれに触れることで細菌が手に付着し、その手で口や鼻を触ることで粘膜から感染します。

感染経路の画像

症状

症状はカタル期、痙咳(けいがい)期、回復期の3期に分けられ、潜伏期間は7日から10日程度とされています。

カタル期

かぜのよう症状で始まり、徐々に咳の回数が増え、程度も激しくなります。

カタル期は、およそ2週間続きます。

痙咳(けいがい)期​

「コンコン」と短い咳が連続的に起こり、咳の最後に一気に息を吸い込むときに「ヒュー」という音が聞こえる咳発作を繰り返します。咳発作は夜間に多くみられ、稀に、激しく咳せき込むことでおう吐を伴うこともあります。

乳児では、特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作を起こすことがあり、手足や唇の色が青紫色になるチアノーゼやけいれん、呼吸停止と重篤な症状に進展することがあります。また、肺炎や脳症などの合併症を引き起こすこともあります。

一方、大人では、咳は長期間続きますが、比較的軽い症状で経過することが多く、典型的な咳発作がみられないことがあります。

痙咳期は、およそ2週間から3週間続きます。

回復期

激しい咳発作は徐々に少なくなり、咳発作は2週間から3週間で治まりますが、時折忘れたころに発作性の咳が出ることがあります。

カタル期のかぜのような症状から完全に回復するまでに、2か月から3か月かかります。

百日咳にかかったときは

生後6カ月以上の方は、マクロライド系などの抗菌薬を用いた治療が行われます。また、咳が激しい場合には、咳止めの薬などを用いた対症療法が行われることがあります。

周りの方に感染させる期間は、咳が出始めから3週間続くとされていますが、適正な抗菌薬による治療により周りの方に感染させる期間を短縮できます。

予防のポイント

日常の感染対策

換気や手洗い、咳エチケットといった基本的な感染対策を行いましょう。
基本的な感染対策については、下記のバナーからご確認ください。

基本的な感染対策について

感染症対策へのご協力をお願いします。感染症対策の基本は、「手洗い」や「マスクの着用を含む咳エチケット」です。

予防接種

水戸市では、小児を対象とした5種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ・ヒブ感染症)ワクチン予防接種を実施しています。現在の定期接種の対象となる生後2か月以上7歳6か月未満の方で、まだ接種が済んでいない方は早めに接種しましょう。

詳しくは、下記バナーからご確認ください。

5種混合予防接種について

医療機関の皆さまへ

感染症法では、五類感染症(全数把握対象)に定められており、診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出ることになっています。

参考

関連情報

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