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マイコプラズマ肺炎に注意しましょう

ページID:0087654 更新日:2024年11月28日更新 印刷ページ表示

茨城県における2024年第40週(9月30日~10月6日)のマイコプラズマ肺炎の定点当たり報告数は2.92となり、現行の統計が開始された1999年以来、最も多い報告数となっています。

マイコプラズマ肺炎について、市内での報告はありませんが、全国的に増加傾向となっており、今後も感染が拡大する可能性があるため、注意が必要です。

マイコプラズマ肺炎とは

肺炎マイコプラズマという細菌に感染することで、発熱や咳などの症状を引き起こす感染症です。

小児や若い人の肺炎の原因として、比較的多いものの一つです。例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、秋冬に増加する傾向があります。

感染経路

主な感染経路は、飛沫感染と接触感染です。

  • 飛沫感染:感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒に病原体が放出され、他の人がその病原体を口や鼻などから吸い込んで感染します。
  • 接触感染:感染者がくしゃみや咳を手で押さえたあと、その手で周りの物に触れると病原体がつきます。他の人がそれを触ると病原体が手に付着し、その手で口や鼻を触ると粘膜から感染します。

症状

主に、発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、咳などの症状が出ます。咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3週間から4週間)続くのが特徴です。
多くの人は感染しても気管支炎ですみ、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり、重症化することもあります。また、中耳炎、胸膜炎、心筋炎、髄膜炎、脳炎などの合併症がみられることもあります。

潜伏期間は2週間から3週間です。

マイコプラズマ肺炎にかかったときは

マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系などの抗菌薬で治療されますが、成人で、肺炎を伴わない気管支炎であれば、抗菌薬による治療を行わないことが推奨されています。軽症で済む人が多いですが、重症化した場合には、入院して治療が行われます。
また、マクロライド系抗菌薬が効かない「耐性菌」に感染した場合は他の抗菌薬で治療します。

予防のポイント

有効なワクチンはなく、手洗い、咳エチケットといった基本的な感染対策が有効です。

また、接触感染を防ぐため、むやみに目や鼻、口を触らない、感染している方とのタオル、食器等の共用をしないといった感染対策も有効です。

感染症対策へのご協力をお願いしますのリーフレット

手洗いのタイミング

家に帰ったとき、トイレの後、咳やくしゃみを押さえた後、鼻をかんだ後、汚れたものに触った後、調理前・調理中、食事前には手を洗いましょう。

手洗いのタイミング

医療機関の皆さまへ

感染症法では、五類感染症(定点把握対象)として定められ、定点医療機関から毎週患者数を報告することになっています。

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