緊急消防援助隊関東ブロックの合同訓練が開催され,1都9県の消防機関が茨城県へ集結!
緊急消防援助隊とは
阪神淡路大震災の教訓を踏まえ,大規模災害時において被災地に対し,全国規模の消防広域応援体制を構築するため平成7年に創設された部隊です。大規模な災害が一度発生すれば地域の消防力は劣勢にたたされ自治体が提供する「公助」を届けることが困難となります。
そのような場合に県内他市町村の消防部隊の応援出動だけでなく、日本全域の消防力で災害の被害を最小限に抑えるべく「公助」を届ける取り組みが緊急消防援助隊となります。
土砂災害や地震災害などの大規模な災害を想定した訓練を実施しました。
緊急消防援助隊の技術向上や連携能力向上を図るため,「全国合同訓練」及び「地域ブロック合同訓練」を行っており,地域ブロック合同訓練は,全国を6つに区分して各ブロックごとに毎年実施しています。
茨城県が属する関東ブロックは1都9県が毎年順番で開催し,令和7年度においては,11月12日,13日の2日間茨城県で開催されました。
総勢340部隊1370名の消防隊員等が結集し,警察,自衛隊,海上保安庁などの関係機関と連携した実践さながらの訓練を展開しました。
水戸市消防局の活動
当局の役割は,県の代表消防機関として,災害地域に出動,活動するのではなく,県庁において活動を展開する部隊の管理や関係機関との連絡調整などを行う「消防応援活動調整本部」の運営と,被災地消防本部において活動を支援する「指揮支援隊」の運営訓練をそれぞれ実施しました。
訓練の様子
消防応援活動調整本部運営訓練(場所:茨城県庁 災害対策室)

関係機関との連絡調整 県内消防機関との活動調整
指揮支援訓練(場所:鹿行広域消防本部)

指揮本部の運営 災害情報の共有
終了式(場所:ひたちなか市総合運動公園陸上競技場)

終了式参列状況
多数の消防部隊が迅速確実に活動を展開するには指揮管理を行う部隊が非常に重要であること,また訓練を実施できたからこそ知れる課題を抽出することができ,実りあるものとなりました。
今後発生のおそれがある大規模災害から地域の皆さんの被害を軽減するため,より一層消防力の強化につとめてまいります。