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洗濯物から知らないうちに発煙・発火する場合があります

ページID:0004843 更新日:2022年6月13日更新 印刷ページ表示

洗濯物から自然発火する可能性があります!

洗濯槽内で焼損した洗濯物

美容オイル(オリーブオイル,アーモンドオイル,グレープシードオイル等),食用油,動物油等が付着した衣類などは、洗濯後も繊維のすき間に油が残っていることもあり,そのまま乾燥機で乾燥すると酸化熱が蓄積されて,自然発火することがあります。

《参考》

  • 酸化による発熱について
    油の中には,食用油や機械油などの酸化しやすいものがあり,空気中の酸素と結合して,発熱することがあります。これを「酸化熱」といいます。また,この熱が蓄積されやすい状況にあると,酸化が促進して,さらに温度が上昇し,最後には発火にまで至る可能性があります。
  • 酸化反応について
    美容オイル(オリーブオイル,アーモンドオイル,グレープシードオイル等),食用油,動物油などの油は,空気に触れると酸化して熱が発生します。この熱を酸化熱といいますが,酸化熱が蓄積して温度が上昇することで,自然発火に至ることがあります。

酸化熱による発火事例

  1. マッサージ用オイルをふき取り,洗濯後に乾燥機で乾かしたタオルが自然発火した。
  2. 油をふき取った布をごみ袋やダンボールに入れて放置したところ,自然発火した。
  3. 天ぷら油が熱い状態で,紙製の油吸着剤で処理し,油吸着剤をごみ袋に入れてベランダに置いていたところ,ごみ袋から出火した。
  4. 揚げ玉を天ぷら油で大量に揚げ,それをざるに入れたまま放置したところ,積み重なった揚げ玉から自然発火した。
  5. 何年も掃除せず多量の油が付着していたレンジフードのフィルターに,下からの調理熱が加わり,フィルターの油が自然発火した。
  6. クッキングペーパーなどに天ぷら油を染み込ませて,密閉したごみ袋やごみ箱に捨てたところ,酸化熱が発生して,自然発火した。

予防対策

  1. 油(食用油,機械油など)が付着した衣類などは洗濯しても,繊維のすき間に油が残ることがありますので,乾燥機は使わずに,自然乾燥をしてください。(シンナーやガソリンなどが付いたタオルや作業服でも同様の事故が発生する恐れがあります。)
  2. 油の染み込んだ紙や布を捨てる場合は,水を十分に染み込ませるなどの処理をしてください。

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