身近に潜む電気火災の危険
私たちの暮らしに欠かせない電気。しかし,電気器具は使用方法の誤りや不適切な使用環境によっては,思いがけない火災を引き起こす可能性があります。
1 思わぬところから出火する火災事例
電気コード,コンセント,ドライヤー及びアイロンからも火災になる可能性があるので,次の1から6には十分注意してください。
- 古くなった電気コードは取り替える。コードの部分を持って抜かない。
- 電源コードのより線電線の素線の一部が断線すると,過負荷となり発熱して出火することがあります。
- ときどきプラグを確認して清掃する。
- 長期間,コンセントに差し込まれたプラグに埃及び湿気等の水分が付着すると,小規模な放電が発生する。(トラッキング現象)
- 電気コードをカーペットや家具などの下敷きにしない。
- 電源コードが押し付けられることにより,過負荷となり発熱して出火することがあります。
- たこ足配線はしない。
- 延長コードに定められた定格以上の電流が流れると,延長コードのビニール被覆が発熱して出火することがあります。
- アイロンやドライヤーは使用後プラグを抜く。
- 電源を手元のスイッチで切っても地震などで落ちたり落下物の衝撃でスイッチが入ってしまうこともあります。
- コードを束ねない。
- 電流が流れる時にコードを束ねた箇所に過負荷となり,発熱して出火することがあります。

2 地震による電気火災
- 壊れてしまった電気機器に通電されると出火する可能性があります。
- 屋内配線等が損傷しているところに電気が通電するとショートして出火する可能性があります。
- 地震による電気ストーブ火災
- 使用していなかった電気ストーブの上に多量の物品が落下して通電し出火する可能性があります。
- 通電状態で転倒した場合に電気を切る装置が周辺に散乱した物品で働かずに出火する可能性があります。
- 地震により鑑賞魚用ヒータ火災
- 地震により水槽の水がこぼれ,鑑賞魚用ヒータが空気中に露出してしまい,過熱状態でもサーモスタットが設定温度に達せず出火する可能性があります。
3 地震による電気火災などの発生を防ぐために
- 避難する際には,必ず電気の主幹ブレーカーを切るようにしましょう。
- 感震ブレーカーの取付けを推奨します。
感震ブレーカーとは,感震器で検知した地震信号がある設定値以上になった場合に、配線用ブレーカーまたは漏電ブレーカー等を遮断するものです。
建物の倒壊等,または留守であったために主幹ブレーカーを切ることが出来ないことも予測されます。
感震ブレーカーを取付けることで,地震発生時に電気を遮断し下記図のような電気に起因する火災を制御されます。

(参考)感震ブレーカー等に関する情報は以下もご参照ください。
内閣府ホームページ<外部リンク>