水戸市水道ビジョンを策定しました

策定の趣旨

　本市水道事業については、現在、普及率が99％を超えているものの、人口減少の進行や節水機器の普及等により、需要の減少が続いています。

　2015（平成27）年3月には、国の「新水道ビジョン」等を反映し「水戸市水道事業基本計画（第3次）」を策定して各種施策に取り組んできましたが、近年の需要構造の変化を捉えながら、デジタル技術の進展等に対応し、S D G sの理念も踏まえ、安全でおいしい水の安定供給と持続可能な水道事業の運営を目指し、新たに「水戸市水道ビジョン」を策定しました。

　水道ビジョンは，策定済みの「水戸市水道事業経営戦略」の内容で重複する部分を一体化し、国や県で作成している「水道ビジョン」との整合を図っています。また、本市の総合計画である「水戸市第7次総合計画－みと魁・Nextプラン－」やその他関連計画等との整合も図っており、基本的かつ総合的な指針となるものとなっています。

　なお，将来の投資や収支の見通しに係る「投資・財政計画」については，10年間以上の試算をする必要があることから改めて定めるものとし，本ビジョンの一部（将来予測や経営健全化に向けた取組等）と「投資・財政計画」をあわせて，国が策定を求める中長期的な経営の指針である「経営戦略」と位置付けます。

水道事業関連計画について

※「水戸市アセットマネジメント2025」についてはこちらから

※「水戸市水道事業投資・財政計画（令和7年度～令和21年度）」についてはこちらから

計画期間

　2025（令和7）年度から2033（令和15）年度までの9年間

　　※前期：2025（令和7）年度から2028（令和10）年度までの4年間

　　　後期：2029（令和11）年度から2033（令和15）年度までの5年間

目指す将来像

　本ビジョンは、国及び茨城県の水道ビジョンが掲げる理想像や基本方針である「安全」・「強靱」・「持続」をもとに、「安全な水道」・「災害に強い水道」・「未来へつながる水道」を施策の大綱と位置付けます。これらをビジョンの柱とし、「水戸市第7次総合計画－みと魁・Nextプラン－」を踏まえながら、「くらしを支え　次世代に引き継ぐ　水戸の水道」を将来像に掲げ、その実現を目指します。

大綱1　安全な水道【安全】

　水道水源の安定した水質を確保するとともに、清浄な水道水を各家庭等に届けるための水質管理体制を維持し、安全でおいしい水の供給を図ることで、「安全な水道」を実現します。

大綱2　災害に強い水道【強靱】

　水道施設の老朽化が進行しており、破損等による安定給水へのリスクが増大していることから、計画的な更新や維持管理に重点的に取り組みます。

　また、災害が発生した場合も、水道施設への損害を最小限に抑え、早期復旧を可能とするため、施設の耐震化を図るとともに、施設機能の喪失・低下を想定したバックアップ機能の確保や応急対応の強化にも取り組むことによって、「災害に強い水道」を実現します。

大綱3　未来へつながる水道【持続】

　人口減少に伴う水需要の減少、物価高騰、さらにはデジタル技術の発展、地球環境の変動など、急激に変化する経営環境や多様化する課題に対応するため、市民と協力しながら持続可能な事業運営に向けた取組を推進し、水道資産を次世代に継承していくことで、「未来へつながる水道」を実現します。

基本方針

基本方針1　安全でおいしい水の供給

　安定した水道水源の確保を図るとともに、浄水場での水の生産から各家庭等への給水に至るまで水質管理を徹底し、安全でおいしい水を届けます。

基本方針2　強靱な水道施設の構築

　水道水を常時安定して供給するため、浄水場等の施設・設備や管路など、水道施設全般について更新や耐震化に取り組みます。

基本方針3　安定した管理体制の確保

　被災後の応急対応など、ソフト面での災害対策を強化するとともに、平時における水道施設の維持管理を適切に行うことで、いかなる状況でも安定した事業運営ができる体制を構築します。

基本方針4　市民とのコミュニケーションの充実

　市民の情報ニーズを的確に捉えるとともに、市が伝えるべき情報を正確かつ迅速に伝える情報提供を目指します。

基本方針5　健全な事業経営の推進

　水道を使用する市民の意見を反映しながら、業務・運営の効率化、中長期的な投資・財政計画に基づく経営基盤の強化及び組織・体制の強化を行い、健全な事業経営の推進を図ります。

基本方針6　環境負荷低減の推進

　省エネルギー対策や再生可能エネルギーの活用、廃棄物の抑制及びリサイクルへの取組など、環境に配慮した事業経営を目指します。

ビジョンダウンロード

水戸市水道ビジョン [PDFファイル／32.14MB]