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市長記者会見要旨(令和3年11月29日)

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2022年6月13日更新 印刷ページ表示

記者会見での発言内容を要約したものです。(みとの魅力発信課作成)
日時:令和3年11月29日(月曜日)、午後1時30分~午後2時40分

市長あいさつ

お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。

報道機関の皆様におかれましては、日頃より本市の情報発信に多大なる御協力をいただき、心より御礼を申し上げます。

新型コロナウイルス感染症に関しましては、記者の皆様方には適切な情報発信をしていただき、市民の皆様方にはご不便をおかけしながらも御協力いただいております。その成果として、現在、茨城県内、水戸市においても、感染症患者の発生件数がゼロの日が続き、落ち着いている状況です。

私自身、夜の会合や土曜日・日曜日に行事の予定が入ることが増えてきて、世の中が少しずつ動き出していることを実感しています。一方、元通りというわけにはいかず、夜の会合をするに当たっても参加人数を少なくし、お店でもアクリル板の対応が施され、手指消毒、検温、いばらきアマビエちゃんアプリへの登録を求められます。イベントも同様で、以前ならもっと大人数で開催していたのが、この程度しか参加しないのだと感じました。市民の皆さんが、感染症対策をとりながらいろいろなことを楽しもうと、自ら規制を設けて開催していることを、非常にありがたく感じています。今後も、感染症対策を行いながらも社会経済を動かすという両輪を図っていくことへのお願いを、引き続き呼び掛けていきたいと思います。

また、オミクロン株が新たに発生し、この株は非常に感染力が強いと報じられています。それに対し、国がいち早く対応し、全世界からの外国人の新規入国を原則禁止する判断をしたことについては、大変高く評価します。一方、新しい株の感染力などの特性をいち早く分析し、それに対し私たちがどのような準備をしなければならないのか、情報の提供を強く求めます。それがわかるまで、引き続き、市民の皆様には感染症対策をとってもらうよう呼び掛けてまいりたいと考えています。御協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

提出案件概要説明

本日は、令和3年第4回水戸市議会定例会に提出する案件を、発表します。

初日に提出する案件は、議案40件、報告8件の合計48件です。

このうち主なものは、まず、令和4年度から、本市を連携中枢都市とする「いばらき県央地域連携中枢都市圏」を、笠間市やひたちなか市など、県央地域の8市町村と形成することに伴い、各市町村と連携協約を締結するための議案を提出します。

なお、連携中枢都市は、政令指定都市又は中核市であることが要件で、茨城県内では、初めての連携中枢都市圏の形成となるものです。

次に、条例は、千波市民センターの移転改築に伴うものや、放課後に小学校児童を預かる開放学級事業の名称を、放課後学級事業に変更するための改正など、11件を提出します。

その他の議案は、現在、建設工事を進めている水戸市民会館や下入野健康増進センターについて、運営を担う指定管理者の指定を行うほか、(仮称)西部いきいき交流センター建設工事、笠原小学校及び吉沢小学校の校舎増築工事、(仮称)水戸芸術館東地区駐車場建設工事など、5件の工事請負契約の締結に係る議案を提出します。

補正予算は、例年12月議会で補正する財政調整基金への前年度実質収支の積立のほか、障害者自立支援給付費、医療機関が実施するPCR検査等に係る経費の増額などについて、補正措置を講じます。

また、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を12月から開始するとともに、国の経済対策により実施が決定した子育て世帯臨時特別給付金を支給するため、専決処分した一般会計の補正予算を報告し、議会の承認を求めていきます。

そして、最終日には、任期満了に伴う人事案件1件の提出を予定しています。

概要について、担当が御説明しますので、よろしくお願いします。

(財務部長、財務課長による説明)

主な質疑応答

記者:新型コロナウイルスの新規感染者が長期間、大幅に減っている。これまでは、収まっては再拡大の繰り返しだったが、今後の感染拡大の可能性をどう見ているか。第6波がもしあるとすれば、それに対する備えを伺いたい。3回目接種に向けた準備の状況についても、合わせて教えてほしい。
市長:全国の1日当たりの新規感染者数は、いわゆる「第5波」のピーク時である8月中旬には2万5千人を超えていましたが、緊急事態宣言の解除時には2千人未満となり、現在は200人に満たない日が続いています。茨城県内においても、8月中旬には1日当たりの新規感染者数は300人を超えていましたが、現在は、概ね5人未満となっています。
 水戸市内でも、8月中旬には30人を超えていましたが、9月下旬から感染が縮小しており、現在は、概ね新規感染者の発生がない日が続いています。
 これまでの市民や事業者の皆様の感染症対策への御理解と御協力、更にはワクチン接種への御協力などにより、現在は新規感染者の発生が抑えられています。
 また、保健所を持つ中核市のメリットを生かした積極的疫学調査及び機動的な市保健所によるPCR検査、感染予防・重症化の抑制に効果的なワクチン接種の推進、ウイルスの増殖を抑える中和抗体療法の早期実施が、感染拡大を防ぐ上で効果があったと考えています。
 約1年ぶりに療養中も含め感染者数がゼロになったので、基本的な感染症対策を続け、この状態をできるだけ長く維持していくことが大切です。
 今後、気温の低下で屋内での活動が増えるとともに、年末に向けて忘年会やクリスマス、お正月休みなどの恒例行事によって社会経済活動が活発となる中で、感染拡大のリスクを減らすことが重要と考えています。
 そのため、飲食店や職場など、事業者の皆様には引き続き感染症対策に御協力いただくとともに、市民の皆様にも会食時や各家庭においての基本的な感染症対策の実施に御協力いただくことをお願いします。
 ワクチン接種の進捗状況は、11月29日時点におけるワクチンの接種記録システム(VRS)に登録されている数値で、1回目接種が約213,300回で約90%、2回目接種が約210,300回で約89%となっており、高い接種率を達成することができています。なお、分母は接種対象者としています。
 年齢別にみると、65歳以上の高齢者への接種状況としては、1回目・2回目接種とも約94%となっています。30歳代の方については、1回目接種が約87%、2回目接種が約86%となっており、20歳代の若年層でも、1回目接種は82%、2回目接種も80%を超えています。
 第6波に対する水戸市の備えとして、感染を抑え重症化を防ぐためには、3回目のワクチン接種が早期に行えるよう全力で取り組むとともに、新たに12歳になる方や未接種の方を対象に、1・2回目の接種も並行して行います。
 1・2回目の接種を継続して進めていくことも、感染防止の観点から非常に重要であり、水戸市としては、特に接種率が低い10代・20代の若者の接種率を向上させる必要があると考えています。
 1・2回目の接種については、水戸済生会総合病院、水戸赤十字病院及び城南病院の3病院を中心に行い、接種希望者数が増加した場合は、接種医療機関を追加するなど、万全の体制を構築します。
 今後も、1・2回目の接種について、広報みとやSNS、チラシ、ポスターなどさまざまな手法により引き続き呼び掛けていきます。
 クラスターの発生を抑え、感染者の発生を最小限に食い止めるためには、引き続き積極的疫学調査及び機動的な市保健所によるPCR検査を行っていきます。また、濃厚接触者及び接触者の適切な健康観察を行います。
 市民に対し、発熱などの症状がある場合は、無理して学校や職場等に行かずに、かかりつけ医などに電話相談し、診察や検査を受けるよう呼びかけるとともに、医療機関と連携し、感染症患者の早期発見、早期対応が可能となる体制づくりに努めます。
 感染が判明した場合、ウイルスの増殖を抑え重症化を防ぐ効果がある中和抗体療法について、協力医療機関と連携し、適応患者には早期に実施する体制を維持します。
 自宅療養者への健康観察は、引き続き、必要な方にパルスオキシメーターを配布するとともに、システムや自動架電の活用や保健師の電話連絡により、感染拡大時においても漏れなく対応します。また、医療機関と連携し、電話診療や往診等による支援を行うとともに、体調悪化時には消防と連携し、救急搬送による入院等の調整を行います。
 感染拡大時にも対応できるよう茨城県で確保している入院病床や宿泊療養施設への入院・宿泊療養調整に加え、経口薬の実用化などの新たな対応についても、茨城県と連携を密にし、迅速に感染症患者の状態に応じた対応ができる体制を確保します。
 ワクチン接種者も含め、マスクの正しい着用、手指衛生、ゼロ密や換気といった基本的な感染症対策の徹底について、引き続き、市民や事業者の皆様に御協力いただくようお願いしていきます。
 今後も感染拡大が中長期的に反復する可能性があることを前提に、保健所が感染症対策業務を行うために必要な職員を配置する必要があることから、これまでに構築した全庁的な支援体制により柔軟に対応します。
 また、活用の拡大が見込まれている「ワクチン・検査パッケージ」がどのようになってくるのかを注視しながら対応してまいります。
 ワクチンの3回目接種については、令和3年9月22日付けの厚生労働省からの事務連絡に基づき、追加接種に向けての体制整備を開始しました。
 対象者は、2回目接種完了から8か月が経過した18歳以上の方となり、現在の対象者は約200,000人です。
 水戸市は3月から医療従事者への接種を行っているため、12月から追加接種を開始することとなります。12月及び1月は主に医療従事者へ、2月は医療従事者に加え高齢者施設の入所者・従事者への追加接種を行います。
 一般の市民の方への接種は、先行的に接種を行った90歳以上の方が2月下旬から開始となり、高齢者を中心に3月から接種が本格化することとなります。
 接種券は、2回目の接種完了から8か月を迎える方に、順次発送していく予定であり、12月に接種する医療従事者約2,100人に対しては、今月22日(月曜日)に発送したところです。1月に接種する方には12月15日(水曜日)に、2月に接種する方には1月上旬に接種券を発送します。
 一般の市民の方への接種券は、おおむね20,000人から30,000人ごとに区分して順次発送する予定です。まずは、先行的に接種を行った90歳以上の方に1月上旬に接種券を発送し、接種が本格化する3月に接種する一般の高齢者の方には、1月下旬に接種券を発送する予定です。その後は、おおむね2週間ごとに、接種券を順次発送します。
 接種の予約は、先行的に接種を行った90歳以上の方の予約開始が1月中旬から、接種が本格化する3月に接種する一般の高齢者の方の予約開始が2月上旬からを予定しており、その後は、接種券の発送状況に合わせ、おおむね2週間ごとに予約開始日を設ける予定です。
 国は、3回目接種に使用するワクチンについて、1回目・2回目に接種したワクチンの種類にかかわらず、mRNAワクチン(ファイザー社製又はモデルナ社製ワクチン)を接種することと決定しました。これにより、1・2回目にファイザー社製ワクチンを接種した方が3回目にモデルナ社製ワクチンを接種するなど、1・2回目とは違うワクチンを接種する交互接種が可能となりました。
 交互接種については、厚生労働省の分科会において、諸外国での研究成果から、有効性が認められたことや、1・2回目接種で報告された副反応と差がないなど安全性も認められたことなどが報告されており、どちらのワクチンでも安心して接種いただけるものと考えています。
 3回目接種用のワクチンとして、今月22日(月曜日)に、まず11,700回分のファイザー社製ワクチンが本市に配送されました。今回配送されたワクチンは、12月及び1月の接種分となっており、主に医療従事者が接種することとなります。来月には、2月及び3月の接種分として、約46,000回分のファイザー社製ワクチンと、約35,000回分のモデルナ社製ワクチンが配送される予定となっています。
 2月と3月に接種する方は、ほとんどの方が1・2回目にファイザー社製ワクチンを接種していますが、ワクチンの供給量から、全ての方が同じ種類のファイザー社製ワクチンを接種できない状況です。市民の皆さまが安心・安全に接種をすることができる体制を整えるので、接種券が届いたときは、ワクチンの種類にこだわらずに接種予約を行っていただくよう、御理解・御協力をお願いします。
 接種体制については、1・2回目接種の開始時は、かかりつけ医で接種を行うことができるよう、約120の医療機関での個別接種を中心に整備しましたが、追加接種は、1回のみの接種のため接種回数が半減すること、キャンセル時などのワクチン廃棄を極力なくすことなどや、地域バランスなどを考慮した結果、今月までワクチン接種を行っている約30の医療機関で個別接種を行うこととします。
 個別接種に加え、見川町の市総合運動公園体育館における大規模接種とミオスにおける集団接種を並行して行います。大規模接種は毎週土曜日・日曜日に開催し、1日当たり約1,500人の接種を、集団接種は平日の月から金までの週5日開催し、1日当たり約120人の接種を見込んでいます。
 また、ワクチンの供給量を考慮し、ファイザー社製ワクチンは個別接種会場である各医療機関で、モデルナ社製ワクチンは集団接種会場である市総合運動公園及びミオスで使用することとします。
 したがって、一般市民の方への追加接種は、ファイザー社製ワクチンを使用する約30の医療機関での個別接種、モデルナ社製ワクチンを使用する市総合運動公園体育館での大規模接種及びミオスでの集団接種により行うこととなります。
 なお、4月以降に各会場で使用するワクチンについては、今後のワクチンの供給状況に応じ随時変更となることがあり、決定次第、改めて周知させていただきます。
 移動困難者については、1・2回目と同様に、申請いただければタクシー券を配布するので、ぜひ活用していただきたいです。
 また、大規模接種会場への交通手段として、高齢者への接種が実施される3月から4月中旬ごろまでの間、1・2回目接種と同様に、水戸駅及び赤塚駅から、無料の直行シャトルバスを運行します。
 追加接種の予約方法は、1・2回目と同様に、インターネットか、コールセンターへの電話により予約を行うこととなります。
 さらに、インターネットや電話をすることができない方のために、接種日時、接種会場及びワクチンの種類についてこだわらないことを条件として、本人の希望があれば、申請書を郵送いただくことにより、市が接種日時及び接種会場を決定する郵送申請による予約も可能とします。
 1・2回目の高齢者接種の予約を開始した5月には、開始早々に一旦予約を停止するなど、市民に対し御迷惑をおかけしました。同じ失敗を繰り返さないようにするため、2月上旬からの予約開始時など、電話が殺到することが予想される期間は、コールセンターの回線数を、通常時の30回線から最大90回線まで増設します。
 また、スマートフォンなどは持っているが、インターネットによる予約方法が分からない方に対して、予約方法等についてのサポート体制を構築する予定です。
 5歳から11歳までの小児へのワクチン接種については、早ければ来年2月から接種が開始する可能性があることから、接種体制について検討を開始するよう国から要請があったことを受け、水戸市においても、接種体制について検討を始めたところです。小児への接種は、12歳以上用と濃度や容量が異なる小児専用のワクチンとなるほか、これまでの通常の副反応対応に加えきめ細やかな対応が求められるなど、さまざまな想定に対応することができる体制を整える必要があります。水戸市医師会等との連携を密にし、保護者の皆様に安心していただける万全の接種体制を構築していきます。
 12月以降は、追加接種のみを行うわけではなく、新たに12歳になる方や、未接種の方などを対象に、1・2回目の接種も並行して行うこととなります。1・2回目の接種を継続して進めていくことも、感染防止の観点から非常に重要であり、水戸市としては、特に接種率が低い10代・20代の若者の接種率を向上させる必要があると考えています。1・2回目の接種については、水戸済生会総合病院、水戸赤十字病院及び城南病院の3病院を中心に行い、接種希望者数が増加した場合は、さらに接種医療機関を追加するなど、万全の体制を構築します。今後も、1・2回目の接種について、広報みとやSNS、チラシ、ポスターなどさまざまな手法により引き続き呼び掛けていきます。

記者:ヤングケアラーについて、現時点で、市は実態をどのように認識しているか(人数など)。市として実態調査をする予定はあるか。市では「要保護児童及びDV対策地域協議会」が協議しているようだが、既存の協議会で対応できる見込みなのか。市として検討している対応策があれば伺いたい。
市長:ヤングケアラーとは、国において、年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担を負って、本来、大人が担うような家族の介護や世話をすることで、自らの育ちや教育に影響を及ぼしている18歳未満の子どもと定義しています。ヤングケアラーは、家庭内のデリケートな問題であること、本人や家族に自覚がないといった理由から、支援が必要であっても表面化しにくい構造となっています。福祉や教育など様々な分野が連携し、潜在化しがちなヤングケアラーを早期に発見することが重要であると考えます。
 水戸市においては、保護や支援が必要な児童及びDV被害者等の早期発見と適切な支援を図ることを目的として、福祉部や保健所、教育委員会の庁内各課や児童相談所、警察、学校、保育施設、医療機関、民生委員児童委員連合協議会などの子どもを取り巻く幅広い機関で構成する水戸市要保護児童及びDV対策地域協議会(以下「協議会」という。)において、ヤングケアラーの問題について共通認識を図っています。
 協議会を構成する関係機関から心配な家庭として情報提供があったものの中には、親の事情から、年長の子どもが幼い兄弟の面倒を見ており、子どもがヤングケアラーになっていると思われるケースがあります。協議会事務局として把握した件数は令和2年度4件との報告を受けています。
 ヤングケアラーと思われるケースについては、家庭内での問題等を評価・分析し、ケースワーカーが、ケアが必要な家族を福祉サービスの利用につなげるなど、個々の実情に合わせたきめ細かな支援を行っています。
 実態調査については、国や県の動向を注視しながら検討していきます。統計上の実態を把握することも重要ですが、調査で個人を特定することは難しいです。市民に最も身近な自治体(市)としては、個別ケースの把握とその対応が重要であると考えています。特に、普段から最も身近に子どもと接している学校が、面談や訪問などにより家庭環境について把握した情報や「気づき」を適切に福祉につなげ対応していくことが早期発見や解決につながるものと考えます。
 水戸市としては、引き続き協議会のネットワークを活用し、関係機関と緊密に連携しながらヤングケアラーを早期発見し、将来のための切れ目のない支援を行うとともに、ヤングケアラー自身が気軽に相談できる環境を整えていきたいと考えます。また、市民に対し広くヤングケアラーの問題点について、周知・啓発を図り、行政を含め、市民全体で解決できる仕組みをつくりあげてまいりたいと考えています。

記者:3回目のワクチン接種の間隔について、国は2回目接種完了から原則8か月と言っている。一方、茨城県知事は国に対して6か月接種を認めるよう要望した。第6波への懸念やオミクロン株の発生を受け、市長はどのように考えているか伺いたい。
市長:第6波への懸念やオミクロン株のことを考えると、身体への影響が心配ないのであれば、早く接種していただいた方がよいと考えます。実は、6か月という話題がのぼった際、水戸市でも6か月接種を行おうかと準備を始めました。しかし、国が8か月を基本とし、ワクチンがそのスケジュールで供給されるのであれば、それに従わざるを得ません。一方、第6波や新しい変異株によりクラスターが起こるかもしれないという状況の場合、ワクチンが十分に供給されるのであれば、6か月接種にも対応してまいりたいと考えています。

記者:3回目のワクチン接種の間隔について、金曜日に厚生労働省から通知があり、医療機関や高齢者施設でクラスターが発生した場合は6か月に前倒しできるとのことだが、実際に発生した場合、対応できる体制なのか伺いたい。
市長:できる体制なのかどうかではなく、やらなければならないと考えています。クラスターが発生したのであれば、国のスキームに則って、今あるワクチンを流用し、体制を整え対応します。クラスターが発生することも想定しながら、準備を進めていきます。

記者:モデルナ社製のワクチンで、20代の男性にごくまれに心筋炎が発生する恐れがあると報告されている。2・3月のファイザーとモデルナの供給量はほぼ半々であるが、何か対策があれば教えてほしい。
市長:特にありません。報道の影響で、20代男性がファイザー社製を希望する傾向が高まり、それによってファイザー社製に予約が集中して取りづらくなる可能性があります。私たちの課題は、予約を平準化するためにどのように啓発したらよいかといったことです。第6波や変異株の脅威を考えると、メーカーにこだわらず早期に接種した方がよいことを、様々なエビデンスを示しながら啓発していくことが大切だと考えています。

記者:追加接種の体制で、個別接種(約30の医療機関)と市大規模接種(市総合運動公園体育館)と集団接種(ミオス)というのは、一般高齢者への接種体制という認識でよいか。
市長:まず始まる医療従事者、その後の高齢者施設の入所者と従事者は、前回同様の体制で進めます。3月からの一般高齢者の接種体制として、個別接種、市大規模接種及び集団接種を用意し進めていきます。
 前回の反省点を踏まえ、高齢者75,000人に一気に接種券を発送するのではなく、20,000~30,000人程度に分けて発送します。また、コールセンターの電話回線を、通常時の30回線から最大90回線まで増設し、予約段階での混乱が発生しないよう体制を整えます。

記者:郵送申請による予約を実施するとのことだが、そのような要望があったのか教えてほしい。
市長:担当者がそのようなニーズがあることを把握し、用意しました。多様なニーズに対応する必要があると考え、インターネットは使えない、電話をかけるのも苦痛だという人には、接種日時、接種会場、ワクチンの種類にはこだわらないことを条件に、市が市民に代わって予約をお取りするという対応です。

記者:新たな変異株について、国や県から何か具体的な指示はあったのか伺いたい。
市長:ありません。国に対しては、早期にこの変異株について分析し、感染力の強さや、重症化リスクの危険性は高いのかといった毒性などの特性、加えてワクチンの有効性を示していただきたいです。それによって私たちや市民の心構えも変わってきます。国がワクチンの3回目接種までの間隔を6か月に縮めるべきであると判断し、ワクチンが提供されるのであれば、私たちは市民の健康を守るためにしっかり対応していかなければならないと考えています。

記者:岸田総理大臣が、変異株への水際対策として外国人の新規入国の原則禁止を発表した。国内の感染者数の減少を受けて、海外からのビジネス渡航や留学生の受け入れが緩和されてきたところでの判断だが、この判断をどのように受け止めているのか伺いたい。また、市内をはじめ、海外企業と取り引きしている企業があり、経済への影響もあると思うが、まずは感染防止という考えでよいか。
市長:全世界から入国を制限したことは高く評価します。ビジネスのために渡航が必要な方や、留学を待ち望んでいる学生も多くいるとは思いますが、最優先に考えるべきは、水際対策をきちんと行い日本に変異株を入れないことです。変異株がどのような特性があるかわからない段階で、経済を優先して変異株を入れてしまっては、それこそ全経済をストップさせるほどの被害につながりますので、やはり変異株を入れないことを最優先したのは、賢明な判断だと思います。

記者:参議院選挙について、自民党の岡田議員が立候補しないことを表明された。岡田議員の後任として高橋市長の名前が上がった経緯がある。立候補の意欲があるか伺いたい。
市長:私は、国会議員になる能力もなく、選挙に出るお金もないですし、そもそも国会議員をやる気がありません。