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私は、将来にわたって発展し、暮らしたいと思える都市、全ての市民が明るい未来を展望できる都市を目指した水戸市第7次総合計画―みと魁・Nextプラン―をスタートさせ、その着実な推進に全力を注いでいます。
その中で最重点としているのは、まちの未来を創っていくこどもたちをまち全体で育んでいくことであり、こども・子育て支援のさらなる充実です。
また、新たな視点、新たな手法を積極的に取り入れ、都市の発展につながるアイデアや施策の展開を強力に推進することにより、人口減少が進む中においても持続的に発展し、市民誰もが活躍するまちの実現を目指していきます。
将来にわたって発展する都市を実現する原動力となるのは「人」です。市民一人一人が主体的に地域に関わり、行動していく活力が、社会全体の持続可能性を高めるためには不可欠であり、その中でも、未来をリードする若い世代の力が特に重要であると考えています。
若い世代がまちづくりに関わることは、自らのかけがえのない経験になるとともに、若者ならではの感性と地域資源を融合させた新しいプロジェクトが生まれるきっかけになると思っています。そのため、まちづくりに主体的に取り組む人材を発掘し、その活動を積極的に支援していきます。若い世代の挑戦と活躍をしっかりと後押しし、まちづくりの原動力として、地域で存分に力を発揮できる環境づくりを進めていきます。
また、「2025年問題」として、団塊の世代が全員75歳以上になり、高齢化が更に進むことにより、医療や介護のニーズが増大していくことが見込まれています。私は、医療体制の維持・強化に努めることとあわせ、市民の健康増進や介護予防にも力を入れて取り組み、高齢者も健康で生き生きと活躍できる社会の実現を目指していきます。
誰もが安心して暮らすことのできるまちとするためには、持続的に成長し、市民が豊かな生活を送ることができる、経済が力強く発展する都市をつくらなければなりません。私は、持続的な発展へ向けては、水戸ならではの地域資源や特性を生かしていくことが最も大切であると考えています。
そうした視点から、特に重点的に取り組むべき政策は、インバウンド観光の推進です。
本市の観光を伸ばしていくうえでは、宿泊型・滞在型観光への転換が必要不可欠であり、昼間の時間帯で楽しむ観光に加え、朝型・夜型イベントの充実等により、経済効果の高い宿泊者数の増加や滞在時間の延長につながる取組に一層力を入れていきます。
その行動の中心となるのは、まさに、民間です。水戸でしか楽しむことのできない体験プログラムや観光土産品など、民と官とが力を合わせ、創意工夫しながら、いわゆるキラーコンテンツと呼ばれる、魅力あふれる観光サービスの開発を強化し、まち全体で観光客のおもてなしの充実が図られるよう、連携して取り組んでいきます。
あわせて、水戸を訪れたくなる気持ちを呼び起こすような、水戸ならではの観光資源の魅力を国内外へ届けるプロモーションを戦略的に展開していきます。
また、プロスポーツチームと連携した経済の活性化にも取り組んでいきます。
私は、観光やスポーツの分野をはじめ、さまざまな場面で、民間と行政が連携することにより、相互の知見や技術、ノウハウなどを効果的、効率的に活用しながら、各取組をスピード感を持って進め、経済が力強く発展するまちの実現を目指していきます。
みと魁・Nextプランに位置付けたこれらの施策を、一つ一つ着実に前進させ、将来都市像である「こども育む くらし楽しむ みらいに躍動する 魁のまち・水戸」の実現に向けて、全力で取り組んでいきます。