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少子化に伴う人口減少という危機を乗り越え、都市を持続的に発展させていくためには、若い世代が魅力を感じる多様な働く場を創出するとともに、生き生きと活躍できる場をつくり、定住人口の増加とまちの活力の向上につなげていくことが重要です。
その思いから、私は、水戸市第7次総合計画―みと魁・Nextプラン―に、「若い世代の移住・定住加速プロジェクト」を位置付け、創業・スタートアップ支援をはじめ、企業誘致の推進、中小企業の成長支援を推し進めるとともに、楽しみながら暮らすことのできる水戸の魅力を戦略的に発信していくシティプロモーションの充実に重点的に取り組んでいます。そして、これらの取組はもちろん、あらゆる分野の施策を「移住・定住の促進」「定住人口の増加」という大きな目的につなげていきたいと考えています。
本市の大きな強みは、多様な働く場をはじめ、医療・福祉や教育、子育て支援、救急体制等の充実といった安全・安心な暮らしを支える基盤が整っていること、さらには、自然や歴史、芸術文化、スポーツなど、暮らしに活力を与える魅力ある地域資源にも恵まれていることといった、都市の総合力にあります。この強みを最大限に生かして、移住・定住を強力に促進してまいります。
さらに、活力ある地域経済は安心を感じられる暮らしを支える基盤であることから、市民、事業者、そして、行政も共に稼げるまちへの転換を目指していきたいと考えています。公共施設や歴史的資産を有効活用して民間の活力を呼び込み、収益力を高めていくことはもとより、確保した財源を市民サービス向上や将来の発展へと還元していく好循環を生み出してまいります。加えて、民間事業者が地域資源をビジネスチャンスに生かすことのできる環境を整えていくため、規制緩和やデジタル技術の活用、民官連携など、多様なアプローチにより、民間事業者が創造性を存分に発揮できる環境をつくってまいります。
私は、これまで十分に生かし切れずにいた本市のポテンシャルを引き出し、他地域との明確な差別化を図るなど、本市の個性を光らせていくことにより、多くの方から選ばれるまちとし、誰もが住みたい、ずっと住み続けたいと感じられる水戸を実現してまいります。
人生百年時代において、安心を感じながら暮らしていくためには、若者から高齢者まで全ての市民が、元気に活躍し、生き生きと楽しみながら暮らすという各々のライフプランを描けるまちであることが重要です。そのためには、日々の暮らしの中で感じる確かな安心を総合的につくり上げ、その質を高めていかなければなりません。
そうしたことから、私は、安全で安心なまちづくりの土台となる防災・減災に重点的に取り組んでいます。想定されるあらゆる災害リスクに対応するため、防災倉庫の設置や備蓄物資・資機材の拡充に取り組むとともに、今年度には、避難所となる小・中学校の屋内運動場への空調設備の設置とトイレの洋式化を推進し、3年間で完了させてまいります。あわせて、市民の防災意識を醸成し、地域が一体となって災害に備えるため、毎年実施している水戸市いっせい防災訓練をはじめ、地域の自主防災組織と連携した防災訓練等に取り組んでまいります。
また、まちを豊かにするデジタル化の推進として、多様な分野の施策をデジタル技術で支え、行政手続における利便性を向上させるとともに、AIを効果的に活用していくことで、市民サービスの向上と業務効率化を図り、利便性と安心を実感できるDXを進めてまいります。
超高齢社会が更に進む中、市民の心と身体の健康づくりも安心につながっていくものです。そのため、医療、介護、生活支援・介護予防、住まいが一体となって提供される地域包括ケアシステムの構築に向けた取組を推進するとともに、高齢者の外出や社会参加の機会の確保等に向け、新たな移動支援施策の具現化を進め、住み慣れた地域で自分らしい生活ができる環境づくりに取り組んでまいります。
「みとっこ未来プロジェクト」についても更に加速させ、4月から新たに、第2子の保育料の無償化を実現するとともに、これまで実施してきた小・中学校給食費の無償を継続し、子育て世帯の経済的負担の軽減を図ってまいります。また、特色ある教育を行う小規模特認校について、通学費の支給、学校徴収金の無償化など、就学支援に取り組むとともに、教育内容を充実させながら活性化を図り、多様な学びの選択肢を提供してまいります。
これらの施策の展開により、どの年代であってもライフプランをしっかりと描くことができる、安心を実感できるまちをつくってまいります。あわせて、水戸で暮らすからこそ得ることができる価値を市内外にわかりやすく情報発信してまいります。
進行する人口減少への強い危機感を最大のエネルギーとして、既成概念を打ち破りながら、本市ならではの個性とまちの魅力を磨き上げ、将来都市像「こども育む くらし楽しむ みらいに躍動する 魁のまち・水戸」の実現に向け、全力で取り組んでまいります。