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風しんについて

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2023年4月7日更新 印刷ページ表示

風しんとは

 風しんは、風しんウイルスによって引き起こされる感染症です。
 風しんへの免疫がない集団において、1人の風しん患者から5人から7人にうつす強い感染力を有します。発疹の出る前後約1週間は、人に感染させる可能性があります。
 不顕性感染(無症状感染)から重篤な合併症併発まで幅広い症状がみられる急性の発疹性感染症です。

原因と感染経路

 病原体は、風しんウイルスです。

 患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」が主たる感染経路ですが、その他に、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。潜伏期間は14日から21日(通常16日から18日)で、周囲へ感染させる期間は、発しんの出現する前後の1週間程度と言われています。妊娠初期に風しんにかかると、母親から赤ちゃんへ胎盤を介して感染し、先天性風しん症候群を起こすことがあります。 

症状

 感染すると、約2~3週間後に発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。子どもでは比較的軽いのですが、まれに脳炎、血小板減少性紫斑病などの合併症が発生することがあります。また、大人がかかると、発熱や発疹の期間が子どもに比べて長く、関節痛がひどいことが多いとされています。

治療

 特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。

風しんにかかったかなと思ったら

 発熱、発疹等の症状から風しんが疑われる場合、必ず事前に医療機関へ連絡し、風しんの疑いがあることを伝えて、医療機関の指示に従って、医療機関を受診してください。
 受診の際は、周囲の方へ感染させないよう、マスクを着用し、公共交通機関等の利用は避けてください。
 また、妊婦との接触を避けましょう。

予防のポイント

手洗い・うがい・咳エチケット

 風しんウイルスは、咳やくしゃみなどによりうつりますので、手洗いや、マスク等の咳エチケットを心がけましょう。

予防接種

 有効な予防は、風しんワクチン接種です。先天性風しん症候群の発生を防ぐために、妊婦とそのパートナーの予防は特に重要です。
 現在の定期接種の対象(1期:1歳以上2歳未満、2期:小学校就学前の1年間)で、まだ接種が済んでいない方は早めに接種しましょう。
 また、水戸市では、成人の風しん抗体検査や予防接種に関する事業を実施しています。詳しくは下記「関連情報」よりご覧ください。

これまでの定期接種の対象者(参考)

 風しんの定期接種は、昭和37年4月2日以降に生まれた女性、昭和54年4月2日以降に生まれた男性から1回接種が開始されました。また、平成2年4月2日以降に生まれた方から、2回接種に変更となりました。
 風しんの予防接種を1回受けることによって、95%以上の人が風しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回目の接種を受けることで1回目の接種では免疫が付かなかった方の多くに免疫をつけることができます。
 なお、検査を実施し診断されたなど、今まで風しんにかかったことが確実である場合は、免疫を持っていると考えられることから、予防接種を受ける必要はありません。

 ご自身の接種回数を確認していただき、接種回数が不足していると考えられる方で接種を希望する場合は、接種する前に免疫の有無を調べる抗体検査の実施を検討する等、かかりつけ医にご相談ください。

診断・感染症法との関係

 診断には、3つの症状(1.全身性の小紅斑や紅色丘疹、2.発熱、3.リンパ節腫脹)が揃うことによります。
 診断の確定は病原体や病原体の遺伝子、抗体の検出によります。​

 感染症法では、五類感染症(全数把握対象)に定められているため、診断した医師は直ちに最寄の保健所に報告することが定められています。

 学校保健安全法では、「発疹が消失するまで」を出席停止期間としています。

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