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肝炎について

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2023年7月31日更新 印刷ページ表示

肝炎とは

肝炎とは、何らかの原因により肝臓に炎症が生じている状態を指し、炎症により肝臓の細胞が破壊され、肝臓の機能が次第に低下していきます。
肝炎には、ウイルス性、薬物性、アルコール性、自己免疫性などの種類があり、日本ではウイルス性肝炎が肝臓病全体の約80%を占めています。

 
肝炎の種類 原因
ウイルス性肝炎 肝炎ウイルスの感染が原因となり肝機能障害が生じる
薬物性肝炎 医療機関で処方された医薬品、ドラッグストアなどで購入できる医薬品、サプリメントなどが原因となり肝臓に炎症が生じる
アルコール性肝炎 長期間にわたる多量の飲酒を続けたことが原因となり肝臓に炎症が生じる
自己免疫性肝炎 本来体を守るために働く免疫機能(自己免疫)に異常が起こることが原因となり肝障害が生じる

ウイルス性肝炎

肝炎ウイルスとしては、A型、B型、C型、D型、E型の5種類が確認されています。

原因と感染経路

肝炎感染経路
A型、E型肝炎の感染経路は経口感染であり、ウイルスに汚染された水、食物を摂取することで感染します。
B型、C型、D型肝炎は血液、体液を介して感染します。B型肝炎は、出産時に産道において肝炎ウイルスに感染したお母さんの血液が赤ちゃんの体内に入ることで感染する母子感染や、性的接触、汚染された器具での注射などにより感染します。C型肝炎は、汚染された器具での注射やピアスの穴あけなどが原因となり感染します。

症状

皮膚や白眼が黄色く見える黄疸、食欲不振、嘔気嘔吐、全身倦怠感、発熱などがあります。

A型、E型肝炎は慢性化することは、ほぼありません。日本での感染者のほとんどはB型、C型肝炎です。B型、C型肝炎は、感染した状態を放置すると慢性肝炎から肝硬変、肝がんに進行する場合があります。しかし、治療をすることで病気の進行を防ぎ、また治療によって完治が期待できるようになってきています。

治療

B型肝炎

B型急性肝炎は、成人が初めてB型肝炎ウイルス(HBV)に感染して発病したものです。B型急性肝炎の場合は、治療を行わなくともほとんどの人で肝炎は完全に治癒します。しかし、劇症化(急激に悪化)する場合もあることから注意が必要です。
B型慢性肝炎は、B型肝炎ウイルスに持続感染(感染状態が続いていること)している人(HBVキャリア)が発病したものです。B型慢性肝炎の治療法には、インターフェロンや核酸アナログ製剤を用いた抗ウイルス療法、肝細胞の破壊の速度を抑えることによって、慢性肝炎から肝硬変への進展を抑えたり遅らせたりする肝庇護療法の2つの方法があります。

C型肝炎

C型急性肝炎は、症状が軽いため、ほとんどの人では自覚症状がないと言われています。
C型肝炎ウイルス(HCV)に感染すると約70%の人が慢性肝炎を発症します。C型肝炎ウイルスに持続感染している人(HCVキャリア)は、自覚症状がなくても慢性肝炎が潜んでいて治療が必要な場合がありますので、専門医による精密検査とその後の定期検査を受け、必要に応じて適切な治療を受けるなど健康管理を行うことが大切です。
治療には、抗ウイルス療法(飲み薬によるインターフェロンフリー治療、 注射薬であるインターフェロン治療、インターフェロンと飲み薬を併用する治療法)と肝庇護療法の2つの方法があります。

予防のポイント

  • 歯ブラシやカミソリなどの共用はしないようにしましょう。
  • 他の人の血液には原則触れないようにします。やむを得ず触れる際にはゴム手袋を着けるようにしましょう。
  • 血液や体液の付着したものは放置せずに捨てるか流水で洗い流す、洗い流せないものは消毒しましょう。
  • 口うつしで乳幼児に食べ物を与えないようにしましょう。
  • 入れ墨やピアスをするときは、適切に消毒された器具であることを必ず確かめてください。
  • 性行為による感染症予防には、コンドームを使用しましょう。
  • 注射器や注射針は共有してはいけません。

診断・感染症法との関係

各ウイルスに特異的な血液検査を行うことで、原因ウイルスの特定が可能となります。

感染症法上、A型、E型肝炎は、四類感染症、ウイルス感染を原因とする急性肝炎(B型、C型、D型肝炎)は、五類感染症(全数把握対象)に定められています。
診断した医師は、直ちに最寄の保健所に報告することが定められています。

水戸市保健所で実施している肝炎対策について

水戸市保健所ではB型、C型肝炎の肝炎ウイルス検査を実施しています。
また、B型、C型肝炎と診断された方を対象に、水戸市に住民登録のある方の茨城県肝炎治療費助成事業及び検査助成費用助成事業の申請書の受付を行っています。

下記のリンクからアクセスできます。

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