ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

インフルエンザについて

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2023年9月14日更新 印刷ページ表示

市内の流行状況

  • 流行の目安:定点あたり患者数が、「1」以上となった時
  • 注意報開始の基準:定点あたり患者数が、「10」以上となった時
  • 警報開始の基準:定点あたり患者数が、「30」以上となった時

※ 定点当たりの患者報告数とは、定点医療機関からの総患者報告数を定点医療機関数で割った数となります。1週間に1つの定点医療機関においてインフルエンザと診断した患者の数を表す数値で、この数値により感染症の流行状況が把握できます​。

感染症発生動向調査

過去の流行状況

インフルエンザとは

 「インフルエンザ」とは、インフルエンザウイルスに感染することで熱やのどの痛みなどの症状を引き起こす感染症です。通常のかぜに比べ、全身症状が強く出やすいことを特徴とします。
 インフルエンザウイルスにはA型、B型、C型の3種類がありますが、このうち季節性インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスは、主にA型、B型があります。例年、12月から3月が流行シーズンです。

 多くの場合、インフルエンザウイルスに対する薬を使って治療します。薬による治療のほか、十分な休養も大切です。
 また、季節性インフルエンザの場合、流行前にワクチンを接種することによって発症や重症化を防ぐことができます。

原因と感染経路

 原因となる病源体は、インフルエンザウイルスです。インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型があります。C型はヒトでの、流行は起こりにくいとされています。近年、国内で流行しているのは、AH3亜型(いわゆる香港型)、AH1pdm09(2009年に流行したインフルエンザ)、B型の3種類です。

 感染経路として、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」と、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」があります。
 潜伏期間は1日から3日で、感染可能期間は症状出現1日前から解熱後2日までです。

症状

主な症状

 ウイルスに感染して1日から3日後に次のような症状が始まります。多くの場合、1週間から2週間で回復しますが、通常のかぜよりも全身に症状があらわれやすく、乳幼児、高齢者、免疫力が低下している人、心臓やじん臓、呼吸器などに持病がある人、妊娠をしている人では重症になることがあります。また、中には重症化し死に至ることがあります。

  • 突然の熱、寒気
  • せき、鼻水、のどの痛み
  • 頭痛
  • 関節や筋肉などの体の痛み
  • 疲労感

 未成年者では、けいれん、異常言動、異常行動を起こすことがあり、十分な見守りが必要です。
 高齢者の場合には典型的な症状(高熱と全身倦怠)を示すことなく、微熱や長引く呼吸器症状のみを呈する場合も少なくありません。
インフルエンザ関連の死亡は高齢者に多くみられます。

合併症

 中耳炎などの比較的軽いものから、肺炎、脳炎、心筋炎など入院を要する重篤なものなど、様々な合併症があります。また、心臓やじん臓、呼吸器などに持病のある人は、病状が悪化することがあります。中には、後遺症が残る場合や、死に至る場合があります。
 乳幼児や高齢者、妊婦、免疫力の低下している人は、特に重症化しやすいため、インフルエンザにかからないよう予防が大切です。

治療

化学療法

 抗インフルエンザ薬は、インフルエンザウイルスが体内で増殖するのを抑えます。ただし、その効果はインフルエンザの症状が出始めてからの時間や病状により異なりますので、使用する・しないは医師の判断になります。インフルエンザウイルスが増殖してからでは効果が期待できないため、できるだけ早く投与することが大事になります。(症状出現後48時間以内)

対症療法

 できるだけ安静にし、十分な睡眠と栄養摂取が必要になります。

○療養するときのポイント

  • 十分に休み、水分をとれる環境を整えましょう。
  • 抗インフルエンザ薬を処方された場合は、指示された通りに飲みきりましょう。(症状がよくなったあとも、体の中に残ったウイルスを他の人に感染させてしまうことがあります。)
  • 接する人はマスクを着けましょう。
  • 可能な限り、他の人と過ごす部屋を分けましょう。
  • 妊娠している人、持病のある人は、できるだけ接触を避けましょう。
  • 部屋は1日数回窓を開けるなどして、換気しましょう。
  • 乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って適切な湿度(50%から60%)を保ちましょう。

○看護するときのポイント

  • 看護する人を決めましょう。
  • 看護する時は、使い捨てのマスクや手袋を着用しましょう。
  • 患者さんが休養する環境を整えましょう。
  • 看護した後は、マスクや手袋をはずし、石けんでよく手を洗いましょう。アルコールでの手指消毒も有効です。
  • ごみはビニール袋に入れ、しっかり口を縛って捨てましょう。
  • 患者さんが使った食器や衣類は、通常通りに洗えます。
  • 患者さんや家族がよく触れる場所を清掃・消毒しましょう。

予防のポイント

手洗い・うがい・咳エチケット

 話をしたり、くしゃみや咳をするときに生じる細かいしぶき(飛沫)の中にウイルスが含まれ、近くの人がそのしぶきを口や鼻の中に吸い込み、ウイルスに感染します。(飛沫感染)
 こうしたしぶきが付いた物を手で触った人が、その手で自分の口や鼻に触れて、ウイルスに感染することもあります。(接触感染)
 石けんを使ったこまめな手洗いと、咳エチケットも、インフルエンザ予防に有効です。

予防接種

 インフルエンザを予防する最も有効な方法は、流行前にワクチン接種を受けておくことです。インフルエンザワクチンは、接種してから効果を発揮するまでに約2週間かかります。発病防止や重症化防止のため、接種を希望する方は早めに接種しましょう。

 水戸市では、高齢者・小児等を対象としたインフルエンザ予防接種を行っています。詳しくは下記をご覧ください。

感染力のある期間は休むこと

 インフルエンザは、発症してから約1週間、ウイルスが排出され、他の人に感染させる可能性があります。特に乳幼児や免疫力の低下している方では、ウイルスを排出する期間が少し長くなる場合があります。インフルエンザにかかった場合は、ゆっくり休み、人に会う機会を減らしましょう。

 なお、学校保健安全法では「発症した後5日を経過し、かつ、熱が下がった翌日から2日(幼児にあたっては3日)を経過するまで」を出席停止期間の基準としています。

かからないために

うつさないために

診断・感染症法との関係

 診断は、迅速診断キットを用いた抗原検査(A型かB型のインフルエンザを診断)、抗体検査、病原体の検出などによります。
 感染症法では、五類感染症(定点把握対象)として定められ、定点医療機関から毎週患者数が報告されています。

 また、学校保健安全法では、以下の通り出席停止期間が定められています。

  • 「発症した後5日を経過し、かつ、熱が下がった翌日から2日(幼児にあたっては3日)を経過するまで」

 ※病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めた場合はこの限りではない。

関連情報