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日本では、令和4年度の1年間で約472万トンの食品ロスが発生していると推計されています。
約472万トンのうち、その半分の約236万トンが食品関連事業者から出る事業系食品ロスであると言われています。
事業系食品ロスはさらに4業種に分類することができます。
それぞれの食品ロス発生量はこのグラフのとおりです。
出展:食品ロスポータルサイト(環境省)
市では、食品ロス削減の取組をより一層充実させ、持続可能な社会の実現を目指すため、「水戸市食品ロス削減推進計画」を策定しました。
市民や事業者とともに、「もったいない」を意識し、食品ロス削減に向けた各種取組を進めることとし、「食を大切にする豊かな心を未来へつなぐまち 水戸~「もったいない」を合言葉に~」を目指す姿に掲げ、食品ロス削減を積極的に推進します。
ここでは、「水戸市食品ロス削減推進計画」に定めている中から、事業者のみなさんができる食品ロス削減の取組などについて紹介します。
事業者のみなさんが食品ロスを減らすことによって、次のようなメリットがあります。
【食品廃棄のコスト削減】
食品ロスは廃棄コスト等が発生する要因になるため、食品ロスの削減によって企業経営に良い影響を与えます。
【企業イメージの向上】
食品ロスの削減に向けた取組を消費者等へアピールすることによって、事業者のイメージ向上や商品PR、集客等にも活用できます。
業種共通 | 商慣習見直し(返品・過剰在庫削減)、余剰食品のフードバンク寄付、災害用備蓄食品の利活用の取組、需要予測精度向上 |
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製造業 | 賞味期限延長・年月表示化、過剰生産削減 |
小売業 | 需要に見合った販売方法の取組・売り切り、配送時の汚損・破損の削減、小容器販売、バラ売り、てまえどりの推進 |
外食産業 | 調理ロス削減、食べきり運動の呼びかけ、提供サイズの調整、食べ残し持ち帰りへの協力(消費者の自己責任) |
主な取組の詳細は以下のとおりです。
フードドライブとは、余剰食品を集めて、食品を必要としている地域のフードバンク等の生活困窮者支援団体、子ども食堂、福祉施設等に寄付する活動です。
事業所から出る食品や従業員のご家庭から出る食品など、未利用食品の有効活用に御協力をお願いいたします。
事業所主体でフードドライブを実施する際に、水戸市役所でのフードドライブの実施状況等を参考にされたい場合には、お気軽にお問合せください。
水戸市のフードドライブ(「きずなBOX」を活用してください!)
日頃の買い物の中で、購入してすぐ食べる場合に、商品棚の手前にある商品など、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ「てまえどり」を推進しましょう。
コンビニエンスストアやスーパー等の小売店では、商品を仕入れた順に商品棚の手前から陳列されているケースが多く、消費者は消費するまでに十分な賞味期限があるにもかかわらず、奥の商品に手を伸ばしがちです。このため、消費者が「てまえどり」を実践することは、無駄に廃棄される食品、すなわち食品ロスの削減につながります。
茨城県では、「てまえどり」に関する啓発資材を作成しています。店頭や商品棚に啓発ポスターやPOPを掲示して「てまえどり」を推進しましょう。
(茨城県)食品ロスの削減に向けた「てまえどり」の推進について<外部リンク>
天候や日取り(曜日)等を考慮した需要予測に基づく仕入れや季節商品(例:恵方巻き、クリスマスケーキ)については、予約制とする等、需要に見合った販売方法にすることで、売れ残りによる廃棄の削減につながります。
小盛りや小分けのメニューを採用したり、宴会予約時には幹事と食事量を調整するといったことが、食べ残し削減につながります。
また、来店客が「食べ残し」をした場合に、清潔な容器に入れて持ち帰ってもらうことで食品ロスを削減できます。持ち帰りで発生し得る食中毒のリスクは自己責任の範囲であることを消費者に理解してもらうことが重要です。
市では、食べ残しの持ち帰りを安全に実践するために、「mottECO(※)」啓発ポスターとチラシを作成しました。これらの啓発品を必要とされる事業者は、お気軽にお問合せください。
※mottECO(モッテコ)…飲食店で食べきれなかった料理を「お客様の自己責任で」持ち帰る相性のことです。mottECO(モッテコ)には、「もっとエコ」「持って帰ろう」というメッセージが込められています。
市では、食品ロス削減に向けた取組を実践する、市内の飲食店、宿泊施設、食品販売店などを「みと食べきり運動協力店」として登録しています。
「みと食べきり運動協力店」に登録すると、次のようなメリットがあります。
食品ロス削減推進のため、是非ご登録ください。