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令和6年8月21日(水曜日),見和市民センターにおいて「防災リーダー育成事業」として,各市立中学校・義務教育学校の生徒代表16名を対象に避難所設営・運営体験を実施しました。
座学においては,東日本大震災当時の本市の被害状況をスライドを用いながら,本市の災害に強いまちづくりへの取組を紹介しました。参加生徒たちにとっては,記憶がない年の出来事ということもあり,時折大きく頷き,熱心にノートを取るなど興味を持って聞いていました。
体験学習会においては,前半に,水戸市の備蓄資機材である簡易トイレの体験や,特設公衆電話を展開する避難所設営体験を実施しました。
後半は,避難者役として高橋靖市長が訪れ,生徒たちが実際に避難所での受付,避難スペースへの案内等の対応をする避難所運営体験を実施しました。
その他にも,指定避難所である見和市民センターに配備している間仕切りやロールマット,段ボールベッドの組立て実習,簡易担架の体験,調理室での炊飯袋を用いた炊き出し体験や,アルファ米等の非常食の説明・試食も行いました。
市長を交えた歓談の場で,市長からは「防災意識を高め、災害時の力になってほしい」とのお話がありました。
関心を持って取り組むことで,防災の知識を深め,仲間と体を動かしながら協力し楽しみながら防災について学んでいただく場とすることができました。
水戸市では、中学2年生・義務教育学校8年生を対象に「防災リーダー育成事業」を令和元年から実施しています。
この事業は、被災地の方々との意見交換や防災学習を通して予測困難な時代にあって「自分に何ができるのか」を考え、率先して行動できる人材(エキスパート)を水戸から輩出することを目的としています。災害を他人事として捉えず、率先して行動できる、学校を超えた同世代の仲間が集い学習する場所を生徒たちに提供します。