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「北海道・三陸沖後発地震注意情報」について

ページID:0044010 更新日:2022年12月16日更新 印刷ページ表示

北海道から岩手県付近の、太平洋沖の日本海溝・千島海溝沿いでは、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)のように、モーメントマグニチュード(Mw)7クラスの地震が発生した後、さらに大きな地震が発生した事例が確認されており、このような地震発生のメカニズムが特徴となっています(図1)。

過去の地震の発生履歴から、日本海溝・千島海溝沿いでは、津波を伴う地震の発生が切迫している状況にあると考えられており、気象庁と内閣府では、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の想定震源域とその周辺で、Mw7以上の地震が発生した場合には、大地震の発生可能性が平時よりも相対的に高まっているとして、後発地震への注意を促す「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の運用を開始しました。

※先に発生した地震を「先発地震」、これ以降に引き続いて発生する大規模地震を「後発地震」と呼びます。

日本海溝・千島海溝沿いでの巨大地震
図1…日本海溝・千島海溝沿いでの後発地震の発生事例
(「北海道・三陸沖後発地震注意情報防災対応ガイドライン」より)

注意情報が発信される条件

  • 北海道の根室沖から東北地方の三陸沖にかけての巨大地震の想定震源域(図2)と、その領域に影響を与える外側のエリアで、Mw7.0以上の地震が発生した場合
  • 想定震源域の外側でMw7.0 以上の地震が発生した場合は、地震のMwに基づき、想定震源域へ影響を与えるものであると評価された場合

※注意情報の発信頻度は、過去の地震の発生履歴を踏まえると、概ね2年に1回程度と見込まれています。

※注意情報は、後発地震の発生可能性が平時よりも相対的に高まっていることをお知らせするもので、必ず後発地震が発生するというものではありません。

※実際に後発地震が発生する確率は、世界の事例を踏まえても低いものの、巨大地震が発生した場合には広域にわたる被害が想定されており、そのため北海道から千葉県までの広い範囲で注意が呼びかけられます。

想定震源域​ 
​図2…日本海溝モデル及び千島海溝モデルの想定震源域と地震規模
(「北海道・三陸沖後発地震注意情報防災対応ガイドライン」より)

注意情報の発信対象地域(津波等の影響が想定され、特に警戒が必要な地域)

茨城県内では、北茨城市・高萩市・日立市・東海村・ひたちなか市・大洗町・鉾田市・鹿嶋市・神栖市の沿岸9市町村です。

注意情報が発信されたときの水戸市の対応

水戸市は、注意情報の発信対象地域(津波等の影響が想定され、特に警戒が必要な地域)には指定されておりませんが、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の際には、津波が那珂川を逆流して浸水被害が発生しました。

水戸市では、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の教訓等を踏まえ、国から継続して発表される情報の収集に努め、状況に応じて津波浸水想定区域内にお住まいの方に注意を呼びかけるなど、対策を講じてまいります。

注意情報が発信されたときに、市民の皆様にお願いしたいこと

​注意情報が発信された場合は、1週間程度、平時よりも巨大地震の発生に注意し、地震や津波への備えを徹底しましょう。

特に、津波浸水想定区域(那珂川河口付近)にお住まいの方は、津波警報等が発表された場合に、速やかに避難できるよう準備をお願いいたします。

▼日頃からの備え

  • 水や食料等の備蓄や消費期限の確認など、ご家庭での備蓄の再確認
  • 非常持出品をすぐに取り出せるようにまとめておき、就寝時は枕元に置いておく
  • 貴重品や普段飲んでいる薬、お薬手帳なども非常持出品にまとめておく
  • ハザードマップなどを活用した、地域の災害リスクや、避難場所・避難経路の再確認
    水戸市津波ハザードマップ

▼屋内での安全の確保

  • 家具の固定、窓ガラスの飛散防止対策の再確認
  • 家の中に、家具のない安全なスペースを確保する
  • 出入口や通路には物を置かない

▼緊急情報の取得体制の確保

  • 災害時の情報入手方法について
  • 緊急情報を確実に取得できるよう、スマートフォンなどの音量を平時よりも上げておく
  • 防災ラジオ等が動作するか、各種SNS等で正しく情報を得られるか今一度確認する
  • スマートフォンなどの充電対策を講じておく

​​関連情報

▼「北海道・三陸沖後発地震注意情報」チラシ
北海道・三陸沖ポスター

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