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水戸市下水道事業経営戦略は、「受益者負担に基づく安定した財政基盤のもとに、健全な経営状態を永続的に維持し続けていくこと」を最終的な目標に据え、中・長期的な視点に立って、今後の下水道事業の経営を展望した場合に見えてくる課題を整理し、「今、どうあるべきか」を示すことを目的としています。
計画期間は、平成29年度から平成35年度までの7年間です。
本市の下水道事業の財政状況・経営状況を的確に把握し、経営上の課題を整理するために、30の経営指標を用いて、精緻な分析を行いました。
それによって明らかになった、本市が取り組むべき経営上の課題は、次の5つです。
整理した課題を踏まえ、経営の基本方針として、次の4つを掲げました。
計画期間に達成すべき目標について、経営指標を用いて、次のように定めました。
経営指標 |
目標値 |
---|---|
(1)下水道普及率 |
82.00% |
(2)企業債残高対事業収益比率 |
1,035.00% |
(3)水洗化率 |
90.00% |
(4)管渠改善率 |
0.65% |
(5)汚水処理原価 |
200.00円/立方メートル |
(6)固定資産回転率 |
0.030回 |
(7)経費回収率 |
80.00% |
計画期間に行う投資について試算するとともに、各年度の収支を予測し、投資・財政計画として整理しました。
毎年度、決算が確定した際には、予測の検証を行うとともに、3か年実施計画や予算との整合にも十分に配慮し、計画が実態と乖離することがないよう進行管理していきます。
また、下水道使用料の見直しや組織機構の大幅な変更など、下水道事業の経営に重大な影響を及ぼすような政策を実施する場合には、計画期間中であっても、改定の必要性を検討するものとします。