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鉛製の水道管は、安価で曲げやすく切断や接合が容易であることから、水道が普及し始めた頃から近年まで給水管材料として全国的に使用されてきました。しかし、漏水の発生が多いことや水道の安全性に対する観点から、水戸市では平成3年からポリエチレン管等に切り替えています。
国が定める水道水の鉛濃度の基準は、生涯にわたり継続して摂取しても、健康に影響を与えないように安全性を十分考慮し、「1リットルあたり 0.01ミリグラム以下」に定められています。
鉛製給水管を使用している場合でも、通常の状態で使用されている水道水の鉛濃度は基準を下回っており、健康上問題がありません。
なお、念のために長期間留守にしたあとや、朝一番の水道水は、バケツ1杯程度を洗濯や、水洗トイレなど飲用以外にご使用していただくことで、より安心してご利用いただけます。
また、市内各所の鉛製給水管を実際に使用している家庭の水道水について、水質検査を実施しており、基準値以下の結果が出ています。
平成2年以前に建築された家屋では、鉛製給水管が使用されている可能性があります。ご自分の家屋の水道管(給水管)が鉛製給水管を使用しているかを確認するには、給水課(このページの一番下、このページに関するお問い合わせ先)までご連絡ください。上下水道局に保管されている完成図などから使用状況を確認できます。
また、鉛製給水管を使用されているご家庭で、鉛濃度の水質検査を希望される場合は、無料で行います。
鉛製給水管が使用されている可能性がある家屋を対象に、鉛製給水管の調査を、身分証明書を携帯した市職員が行っています。水道メータ周りに立入って調査を行いますので、ご協力をお願いします。なお、この調査について、お客様に費用は発生しません。
調査内容:水道メータ前後の鉛製給水管使用の有無
給水管は私有財産であり、本来給水管の管理は所有者の責任により行うという原則がありますが、水道部では鉛製給水管の解消に向け、下記1.~4.の工事を行うときに、水道部の負担で鉛管をポリエチレン管等に取り替える工事を行っています。
※増径など給水装置の改造や、未舗装箇所への舗装の追加などの工事は、お客様の負担になります。
※障害物があったり、タイル、石張り、厚手のコンクリート等で舗装されているなど、現場状況により、取り替えることができない場合もあります。