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麻しん(はしか)について

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2023年8月14日更新 印刷ページ表示

麻しん(はしか)とは

 麻しんとは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症で、「はしか」とも呼ばれます。感染力が非常に強く、空気感染、飛沫感染、接触感染でヒトからヒトへと感染します。2015年にWHOにより、日本は、麻しんの排除状態にあることが認定されましたが、海外では流行している国が多く、流行地への渡航後に国内で発症する例があります。免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100%発症し、約10日後に38度程度の発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が2~4日続き、その後39度以上の高熱とともに発疹が出現します。小児だけでなく、大人も注意が必要です。

原因と感染経路

 麻しんウイルスによって引き起こされます。空気感染(飛沫核感染)が主な感染経路で、接触感染もあります。
 周りへ感染させる期間は、症状の出現する1日前(発疹出現の3~5日前)から発疹消失後4日くらいまで(解熱後3日くらいまで)とされています。

症状

カタル期(2~4日):発熱・咳・鼻水・結膜充血・コプリック斑(口腔内に発生する白色点状のもの)発疹期(3~4日):発疹が顔面や頸部から体幹四肢へ広がり、発疹は癒合する。

全身の免疫力が低下するため、肺炎や中耳炎を合併したり、脳炎になることもあります。
重篤な合併症のひとつとして、ごくまれに麻しんにかかってから、7~10年後に亜急性硬化性全脳炎になることがあります。

治療

 特別な治療法は無く、症状に応じた対症療法が行われます。

麻しんにかかったかなと思ったら

 発熱、発疹等の症状から麻しんが疑われる場合、必ず事前に医療機関へ連絡し、風しんの疑いがあることを伝えて、医療機関の指示に従って、医療機関を受診してください。
 受診の際は、周囲の方へ感染させないよう、マスクを着用し、公共交通機関等の利用は避けてください。
 また、妊婦との接触を避けましょう。

予防のポイント

 麻しんは感染力が強く、手洗い、マスクのみで予防はできません。予防する唯一の手段はワクチン接種です。

<定期接種対象者>
1期:1歳以上2歳未満
2期:小学校就学前の1年間

 定期接種対象者で、まだ接種が済んでいない方は早めに接種しましょう。
 詳しくは下記をご覧ください。

※定期接種とは、予防接種法によって種類や対象者及び接種期間などが定められており、国や市が接種することを勧めている予防接種です。

これまでの定期接種の対象者(参考)

 麻しんの予防接種は、昭和53年10月から定期接種となり、1回の接種が開始となりました。また、平成18年4月からは、2回の接種に変更されました。
 麻しんの予防接種を1回受けることによって、95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。
 また、2回目の接種を受けることで1回目の接種では免疫がつかなかった方の多くに免疫をつけることができます。
 なお、検査を実施して診断されたなど、今まで麻しんにかかったことが確実である場合は、免疫を持っていると考えられることから、予防接種を受ける必要はありません。

※以下の表を参考にご自身の接種回数を確認していただき、接種回数が不足していると考えられる方で接種を希望する場合は、接種する前に免疫の有無を調べる抗体検査の実施を検討する等、かかりつけ医にご相談ください。

定期接種の対象者と接種時期・接種回数
対象者の生年月日 接種時期・接種回数
昭和52年10月以降に生まれた方 幼児期に1回
平成2年4月2日~平成7年4月1日に生まれた方 幼児期に1回と高校3年生の時に1回
平成7年4月2日~平成12年4月1日に生まれた方 幼児期に1回と中学1年生の時に1回
平成12年4月2日以降に生まれた方 1歳の時に1回と小学校就学前に1回

診断・感染症法との関係

 診断には、3つの症状(1.麻しんに特徴的な発疹、2.発熱、3.咳、鼻汁、結膜充血などの風邪症状)が揃うことによります。
 診断の確定は病原体の検出または、抗原の検出によります。

 感染症法により5類感染症(全数把握対象疾患)に定められているため、診断した医師は直ちに最寄りの保健所に報告することが定められています。

 学校保健安全法では、「解熱後3日を経過するまで」を出席停止期間としています。

麻しんに関するガイドライン等

関連情報

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