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みなさんは、オセロが水戸発祥のゲームだということは知っていますか??
水戸市出身で、日本オセロ連盟の会長をされていた長谷川五郎(はせがわごろう)さんが、旧制水戸中学(現在の茨城県立水戸第一高等学校)の生徒の時に発明しました。
当時は、第2次世界大戦の終戦直後。友だちと遊ぶためのゲームはほとんどありませんでした。
そんな時、長谷川五郎さんは、囲碁の黒と白の石を使って、相手の石をはさんだら取るというゲームを発案し、オセロの原型が生まれました。
長谷川五郎さん(1932-2016年)
○茨城県水戸市出身
●ボードゲーム研究家、開発者
○オセロ名誉十段
●日本オセロ連盟元会長
○水戸市文化栄誉賞受賞(2009年)
オセロという名前は、シェイクスピアの四大悲劇のひとつ「オセロ」が由来です。黒人の将軍・オセロと白人の妻・デズデモーナを中心に、敵味方がめまぐるしく寝返るというストーリーに、黒白の石がひっくり返りながら形勢が次々変わっていくゲーム性をなぞらえて命名されました。緑の盤面は、戯曲「オセロ」の戦いの舞台、緑の平原をイメージしてつくられたと言われます。なお、名付け親は、長谷川五郎さんの父で、茨城大学名誉教授でイギリス文学者だった長谷川四郎(はせがわしろう)さんです。
【参考】
※長谷川五郎『オセロゲームの歴史』、2011年7月、株式会社河出書房新社
※株式会社メガハウス、オセロ誕生の秘密、https://www.megahouse.co.jp/othello/history/
囲碁の石を使ってオセロの原型が生まれたあと、長谷川五郎さんは飲んだ牛乳ビンのフタを利用して、オセロの石を作りました。今の学校給食は牛乳パックになっていますが、当時は牛乳といえばビンであり、フタはプラスチックではなく紙でした。
牛乳ビンのフタとオセロの石を比べると、サイズがぴったり合います。
合わせるとぴったり!
1…最初に置く4つの石は、自分から見て、右上が●黒の石。
2…先攻(先に打つ人)は、●黒の石。
3…縦、横、ナナメはさんだら全部返せる。返し忘れに気を付けて!
4…パスは、置くところがない時しかできない。
5…石を数える時は、石を動かさないで数えること。
6…石が多い方が勝ち!
水戸市役所本庁舎1階南側テラスに、大盤オセロを3台(8×8、6×6、4×4マス盤)設置しています。
どなたでも自由に触れることができますので、ご家族やお友だちと楽しんでみてください。
※盤の内部には抗菌シートが施されており、オセロの球が回転すると消毒される仕組みになっています。
大盤オセロの詳細はこちら
水戸市では、水戸市長杯小学生オセロ選手権をはじめ、イベントでのオセロブース出展やオセロ講座などを開催しています。
5月 | 水戸まちなかフェスティバル(オセロブースを出展) |
8月 | 水戸市長杯小学生オセロ選手権(水戸市民会館) |
11月 | 水戸市オセロデー(水戸内原イオンモール)・産業祭(オセロブースを出展) |
1月 | 水戸市新春親子オセロ大会(水戸市民会館) |
※こちらのスケジュールについては、変更になることがございます。気になる大会・イベントは、詳細ページにてご確認ください。