生涯学習都市・水戸

250年の歳月をかけて編纂された大日本史をはじめ、明治維新の原動力となった水戸学、文武両道を目指した弘道館など、水戸市は文教の府としての長い歴史と伝統の中で、学びの気風を培ってきました。また、千波湖を中心とした全国有数の都市公園である偕楽園公園など、水と緑に恵まれた豊かな自然にあふれています。
このような環境の中で、いまや世界に向けて文化を発信している芸術館、オンライン化された図書館、小学校区単位に設置された市民センターなどの施設や、豊富な人材による「あなたも師・達人制度」、31地区すべてに設置される生涯学習推進組織などのネットワークを築き上げました。
これらをさらに有効に活用することにより、こどもからおとなまで一人一人があらゆる機会や場を通じて、生涯にわたり学びつづけ、自己を高め、豊かな心を養うことが可能です。
そして、学びの成果を、地域全体で共有し、補い合いながら、自分たちの課題を自分たちで解決する知識や能力を養い、これによって未来を切り拓く新しい自治・連帯意識を醸成し、21世紀の住みよいまちづくりに役立てる必要があります。

生涯学習都市宣言は、輝く21世紀を確信し、市制施行110周年にあたり、「生き生きとした文化都市・水戸」の創造を目指して、その理念を掲げるとともに、わたしたちの決意を明らかにするものです。

生涯学習都市宣言

歴史と伝統に育まれ、豊かな水と緑に恵まれた、美しいまち「水戸」
わたしたちは、この美しい郷土を愛し、これからの時代を正しく力強く生きるために、進取の意気を受け継ぎ、こどもからおとなまでの誰もが、みずから学び、豊かな心を養い、新しい市民意識の向上につとめます。
わたしたちは、この郷土を守り育てるために、みんなで学び合い、その成果を家庭・学校・地域にいかし、お互いに支え合い、活力と魅力にあふれた香り高い文化のまちづくりをめざします。
ここに、輝く21世紀を確信し、市制施行110周年にあたり、水戸市を「生涯学習都市」とすることを宣言します。

平成11年11月11日
水戸市