本文
名称 |
木造 薬師如来坐像(もくぞう やくしにょらいざぞう) |
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所在地 |
水戸市元吉田町682 |
管理者 |
薬王院 |
年代等 |
平安時代 |
指定区分 |
県指定 |
指定年月日 |
昭和34年5月22日 |
員数 |
1軀 |
薬王院の本尊で、一木造(いちぼくづくり)、彫眼、素地、像高86.3cmです。杉材を用い、頭・体部を一材彫成、これを後頭部、背板、左外側部二材、右肩、両足部などを矧(は)ぎ寄せています。像は、肉髻部(にっけいぶ)が大きく古風を示し、肉取り豊かで、しかも引き締った丸い頬に切れ長の眉と強さをみせる眼、豊かな肩の張りと胸や両足部の厚みのある体貌など、いまだ定型化されない平安時代和様の古様を残しているが、螺髪(らはつ)は細かく整い、衣丈の彫り口も浅い表現であるなど、制作は平安時代後期、11世紀後半から12世紀前半頃と考えられます。しかし、ひたすらに温雅な平安末期の如来像の風にとどまらない作風は注目すべきところです。当初は彩色像であったと思われますが、現在は素地を表しています。
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