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木造 聖徳太子立像

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2022年8月1日更新 印刷ページ表示

聖徳太子立像

名称

木造 聖徳太子立像
(もくぞう しょうとくたいしりゅうぞう)

所在地

水戸市酒門町2096-2

管理者

善重寺

年代等

鎌倉時代

指定区分

国指定

指定年月日

大正4年8月10日

員数

1軀

 寄木造(よせぎづくり)、玉眼崁入(ぎょくがんかんにゅう)、彩色で、像高は132.5cmです。延宝6(1678)年、徳川光圀が寄進したもので、髪を美豆良(みずら)に結い、袍衣(ほうえ)に袈裟(けさ)をかけ、左手に柄香炉(えごうろ)をもち、その一指で衣の端をとり、右手に笏(しゃく)をとる姿は、16歳の時、父用明天皇の病気平癒(へいゆ)を祈ったという孝養太子の像です。像は全面に華麗な彩色を行い、面相の毛描きも巧みですが、とくに着衣には宝相華文(ほうそうげもん)、鳳凰丸文(ほうおうまるもん)、輪宝文(りんぽうもん)などの盛上彩色が金泥描きを混えて細緻にほどこされています。これらの技法は鎌倉時代末頃の特色を示しています。眦(なまじり)の上った大きな眼、肉取りの若々しさなど叡智(えいち)をたたえる太子の相をよく示しています。鎌倉時代に盛んになった太子信仰にともない数多く制作された太子像中の優作です。

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