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木造 十二神将像

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2022年8月1日更新 印刷ページ表示

十二神将像

名称

木造 十二神将像
(もくぞう じゅうにしんしょうぞう)

所在地

水戸市元吉田町682

管理者

薬王院

年代等

南北朝時代

指定区分

県指定

指定年月日

昭和49年11月25日

員数

12軀

 いずれも寄木造(よせぎづくり)、玉眼崁入(ぎょくがんかんにゅう)、漆箔(しっぱく)彩色で、像高は81.5~74.0cmです。薬王院本尊の薬師如来像を守護する十二神将像で、いずれもヒノキ材です。動きを表わす多様な表現のため、各像それぞれの木寄せを行い、漆(うるし)下地白土地に華麗な彩色や漆箔地墨描きを施し、当初のものもかなり残っています。強い忿怒(ふんぬ)の相を際立たせた顔立ち、大きな動きを示す肢体の形姿、着衣や唐様甲(からようこう)の表現など、やや誇張がみられるものの変化に富み、激しい動勢を無難につくり、群像構成の効果を心得てまとめた作行は手堅いものがあります。作風は、鎌倉時代の巨匠運慶(うんけい)に代表される慶派(けいは)の風を踏襲していますが、大きく深い着衣の襞(ひだ)のとり方など鎌倉時代末から南北朝時代、14世紀前半の制作と考えられます。

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