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木造 金剛力士立像

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2022年8月1日更新 印刷ページ表示

木金剛力士立像

名称

木造 金剛力士立像
(もくぞう こんごうりきしりゅうぞう)

所在地

水戸市元吉田町682

管理者

薬王院

年代等

南北朝時代

指定区分

市指定

指定年月日

平成6年6月3日

員数

2軀

 一木造(いちぼくづくり)、彫眼、古色で、像高阿形(あぎょう)210.7cm、吽形(うんぎょう)216.0cm、薬王院仁王門に安置されている金剛力士像です。ともに杉材を用いた内刳り(うちぐり)もない堅固な一木彫成像で、両肩、両手首、両足先など矧付(はぎつ)けるほかは、髻(もとどり)を含めて体幹部を一材から木取りしています。像は、忿怒の表情や盛り上がりながらもあまり誇張のみられない肉取り穏やかな上半身に対し、腰以下を短めに幅広くつくって安定感のある体貌を示し、腰の捻り、足の踏み出しも少なく、その造形は一木彫成の木取りとともに簡潔な彫法とゆったりした構成で古様な作風を感じさせます。しかし、細部の筋肉描写や折り返しの厚くたたまれる裳の処理などは時代の下る要素で、制作は南北朝から室町時代前半頃と考えられます。

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