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水戸城大手門復元整備工事の進捗状況を公開します。
皆様から御寄付いただき瓦が遂に屋根に乗りました。一枚一枚職人さんの手によって丁寧に屋根に葺かれました。さらに、三月末には鬼瓦も屋根へ。約40キログラムもある鬼瓦を数人がかりで持ち上げ取り付けました。
また、二階の壁も小舞掻きが終わり、土壁の荒打ち作業が始まりました。
【5 作業状況】
【写真1】平瓦が全面に葺かれています。
【写真2】丸瓦の作業中。
【写真3】丸瓦は漆喰を使って葺いています。
【写真4】二階の土壁状況。
【写真5】鬼瓦が屋根へ。
屋根の土居葺き作業が始まりました。岐阜県から専門の職人さんが来ています。全国でこの作業ができる職人さんは少ないそうです。トントンというトンカチで釘を打つ音が響いていました。
また、二階の土壁部分では、小舞掻きの作業が始まりました。
【4 土壁の下地】
【写真1】土居葺き作業。職人さんがスピード感ある作業をしていました。
【写真2】板を使って、等間隔に張り付けています。
【写真3】板は釘と竹を使って貼り付けています。
【写真4】土壁の下地となるのは竹です。手作業の作業です。
平成31年1月12日に石井国土交通大臣の水戸視察が行われ、水戸城大手門の現場にも訪れました。三の丸周辺の整備計画とともに、大手門等の復元整備について説明しました。
工事の進捗としては、二階の床張り作業が始まりました。また、屋根には、破風板や懸魚等の装飾板が取り付けられました。
【写真1】大臣視察の様子
【写真2】二階の作業
【写真3】二階からみた屋根部分。迫力があります。
【写真4】破風板と懸魚。匠の技を感じますね。
クレーンを使う建て方工事が終わったため、素屋根が掛かりました。これで雨が降っても柱が汚れず安心です。その後、屋根工事が始まりました。まず、瓦を葺く前に野地板と呼ばれる下地の木を葺きました。
【写真1】素屋根を取り付ける工事中。
【写真2】素屋根完成。大手橋からみた工事現場です。完全に覆われましたね。
【写真3】屋根の下地完成。これだけでも立派ですね。
【写真4】屋根の下地完成。軒先部分。軒の反りがよくわかりますね。
9月から始まった建て方工事が順調に進み、11月7日に上棟式が執り行われました。施主である高橋市長をはじめ工事関係者や周辺学校関係者、約30名が出席し、建物が無事完成することや、完成後の建物の安全を祈りました。
式典の中では、神主の掛け声に合わせ、棟梁が木槌で棟を叩く、「上棟の儀」が行われました。
【写真1】会場の様子。
【写真2】式典の様子。
【写真3】棟札と木槌。この木槌を上棟の儀で使いました。
【写真4】上棟の儀。「カーン」という甲高い音が響き渡りました。
9月から始まった建て方工事が順調に進んでおり、二階の屋根まで出来上がりつつあります。大手門が、どれだけ大きかったか、全体像が見えてきました。
建て方工事が終わると素屋根がかかってしまい、中を見ることができなくなってしまいます。興味のある方はお早めに現地に足を運んでください。
※工事現場内には入れません。
【写真1】工事現場を外から。大きいですね~。
【写真2】一階の冠木梁。一本の松を使用しています。迫力があります。
【写真3】ピッタリはまりました。その瞬間、見学者から拍手が上がったそうです。
【写真4】二階の床部分に使用する木材です。
【写真5】写真4がこうなります。二階の床部分です。
【写真6】二階の屋根の梁を施工中です。
いよいよ現場で柱を建てる(建て方)工事が、始まりました。まず、工事に必要な足場を組み、その後、クレーンで柱を吊って、配置していきます。
柱の位置や向きが少しでもズレてしまうと、全体の柱が組み合わなくなってしまうため、慎重な作業が行われています。
【4一階の柱が建ちました】
【写真1】足場設置状況。
【写真2】柱設置状況。大きい木なので、クレーンで吊っています。
【写真3】柱と柱を組み合わせています。ピッタリ合うでしょうか・・・。
【写真4】一階の柱が建ちました。高いですね。でも、まだ一階なんです。
現場では、礎石等の石工事が終わり、大手門の基礎が完成しました。また、大手門に付属する練塀整備にも着手し、基礎工事が始まりました。来月には、いよいよ建て方が始まります。
木材の加工現場では、屋根に取り付ける妻飾りである「懸魚(げぎょ)」が完成しました。また、鯱瓦・鬼瓦が焼き上がり、現地でお披露目をしました。
【写真1】石工事終了!大手門の建物の大きさがわかりますね。
【写真2】練塀整備も開始。まずは基礎工事!どうなっていくか楽しみですね。
【写真3】懸魚!「げぎょ」と読みます。匠の技を感じますね。
【写真4】瓦を焼いた窯です。焼き上がりの瓦は,煤で黒くなっています。
【写真5】焼き上がった鯱瓦!銀色がいい感じですね。
【写真6】焼き上がった鬼瓦!迫力があります。
現場では、柱を支える礎石等の石工事が始まりました。また、大手門に干渉する土塁の木を伐採する等、現場の環境整備も実施しました。
木材の加工現場では、加工した木材の仮組みを行いました。
【写真1】石工事開始!大きな機械を使用し、石を配置します。
【写真2】大きな礎石!柱を支える大事な役目を担います。
【写真3】土塁の上の木を伐採中!大木のため、伐採するのも一苦労です。
【写真4】伐採完了!かなりさっぱりしました。
【写真5】木材加工中!当時を再現するために、表面に加工痕をつけています!
【写真6】仮組み中!組み合わさる部分を入念にチェックしています。
水戸の歴史や文化を、来て、見て、楽しめる交流拠点の形成を目指し、水戸城大手門等復元整備事業を実施しています。現在、市民協働の一環として、瓦一枚一枚を皆様の寄付により賄う一枚瓦城主寄付金を募っており、このたび、大手門に葺く瓦が焼きあがったことを受けて、寄付者自身に瓦に記名をしていただく記名会を開催しました。
記名会には、約4,000人の御来場をいただきました。誠にありがとうございました。
また、記名会に先立ち、旧水戸城大手門復元整備促進実行委員会による書初め式も実施し、市長の号令の下、実行委員や地元の代表の皆様にも記名いただきました。
※ 皆様の御協力により、大手門に葺く瓦はすべて終了しました。平成30年7月からは二の丸角櫓に葺く瓦が対象となります。
寄付についての問い合わせ:旧水戸城大手門等復元整備促進実行委員会
(水戸市教育委員会事務局教育部歴史文化財課内)
〒310-0852 水戸市笠原町978-5
Tel:029-306-8132 Fax:029-306-8693
様々な準備工を経て、いよいよ基礎工事が始まりました。建物を支える重要な役目を担います。起工式の際に、東照宮からいただいた鎮め物もきちんと埋納しました。建設工事現場らしくなってきましたね。
【写真1】基層工事開始。基礎部分の鋤(すき)取り作業をしています。
【写真2】鎮め物埋納。しっかり見守ってください。
【写真3】鉄筋がしっかり配置されているのがわかりますね。
【写真4】コンクリートを打設します。
【写真5】基礎の完成です!
愛知県高浜市の瓦工場で、大手門の屋根に実際に葺く瓦の製品検査を実施しました。1棟の建物に葺く瓦は様々な種類があり、そのひとつひとつの出来を確認しました。
6月には、瓦の記名会を行います。当日寄付も受け付けます。
【1瓦確認中】
【2軒丸瓦制作中】
【3乾燥中の軒丸瓦】
【4瓦を焼く窯】
【5出土した瓦と制作した瓦の比較中】
【6鬼瓦】
【7鯱瓦】
【写真1】 実際の瓦を利用して、葺くイメージを確認中。真剣ですね。
【写真2】 軒丸瓦製作中。機械は使用しますが、一つ一つ手作業です。
【写真3】 乾燥中の軒丸瓦です。
【写真4】 大きな窯です。ここで瓦を焼いていきます。
【写真5】 発掘調査で実際に出土した瓦と今回製作した瓦を見比べ、細部まで検討しました。
【写真6】 鬼瓦!立派ですね。
【写真7】 鯱瓦!よく見ると顔が違いますよ。
いよいよ検査が終わった木材の加工作業に入りました。また、実際使用する土壁材を使って、土壁の試作品を作り始めました。これから何層にも塗りあげ、状態を確認します。
1【木材加工1】
2【木材加工2】
3【土壁の試作】
【写真1】木材を加工しています。実際使用する木材の大きさがわかりますね。
【写真2】加工を加える位置も復元する上で重要なため、細かい手作業で行います。
【写真3】実際の土壁材を使用し、試作品を作っています。