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今年4月、弘道館や偕楽園をはじめとする教育遺産群が、足利市、日田市、備前市などの構成文化財とともに「近世日本の教育遺産群ー学ぶ心・礼節の本源ー」として、日本遺産に認定されました。
我が国では近代教育制度導入前から、藩校や郷学、私塾などの学校の普及により、支配者階層から庶民にいたるまで高い教育水準を示し、これがいち早い近代化の原動力となりました。現代においても学問・教育に力を入れ、礼節を重んじる日本人の国民性として受け継がれています。
この「近世日本の教育遺産群ー学ぶ心・礼節の本源ー」というストーリーと構成文化財を国内外に広く周知するべく、さまざまな魅力発信事業に取り組んでおります。
ここではその取り組みについて紹介します。
株式会社筑波銀行様から水戸市立小学校第6学年向けの資料集「水戸の教育遺産-学問の府としての伝統を受け継ぐ-」11,000部が寄贈されました。
この資料集は、日本遺産「近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源-」のストーリーや構成文化財を学校教育において学習するためのものです。
郷土に対する理解と関心を深め、郷土を愛する心を育成するため、活用していきます。
日本遺産「近世日本の教育遺産群ー学ぶ心・礼節の本源ー」の構成文化財を巡る、市民向けモニターツアーを実施しました。
80人の参加をいただき、水戸市の弘道館を見学後、足利市に移動、足利学校周辺を見学しました。見学に際しては、水戸市、足利市それぞれのガイドボランティアに案内をお願いし、最後に、参加者にはアンケートに回答していただきました。アンケート結果を参考に、日本遺産の魅力のさらなる発信に努めてまいります。
日本遺産「近世日本の教育遺産群ー学ぶ心・礼節の本源ー」の魅力を観光客に正確に伝えることを目標に、ガイドボランティア向けの養成講座を、2月14日及び2月16日に開催しました。日本語ボランティア1団体(47名)、英語のボランティア1団体(6名)に参加していただきました。
講座で得た知識を、今後、弘道館、偕楽園などの日本遺産の構成文化財を訪れた人へのガイドに役立てていただければと思います。
日本遺産に認定された「近世日本の教育遺産群ー学ぶ心・礼節の本源ー」の記事が、9月28日(月曜日)から日本政府観光局のウェブマガジンに公開されています。
日本政府観光局のウェブサイトは年間アクセス2億ページビューを超える訪日旅行のポータルサイトです。
今回は、英語・繁体中文(香港)・繁体中文(台湾)、簡体中文、韓国語の5言語で掲載されており、広く外国人へ「近世日本の教育遺産群」の魅力を伝えていきます。
(公開終了)
茨城空港国際線到着ロビーに設置されている電飾看板に、日本遺産「近世日本の教育遺産群ー学ぶ心・礼節の本源ー」の広告を掲載しています。
タイトル背景の赤色の帯が目を引く広告には、弘道館をメインに水戸市の構成文化財の写真を載せています。
画面下部にあるキューアールコードからは、水戸市ホームページ内の日本遺産のページに直接アクセスできるようになっております。ここから構成文化財の詳細や、地図により正確な位置を知ることができます。また、国内外において日本遺産の普及啓発を図るため、日本語のページと簡体中文のページをそれぞれ用意しました。
JR水戸駅構内の改札付近にある2か所のデジタルサイネージに日本遺産の映像広告を掲載しています。
最初に「日本遺産認定 -近世日本の教育遺産群ー」というタイトルが流れ、続いて構成文化財の動画が流れます。
4か所のデジタルサイネージでは2か所1組で、別々の構成文化財を紹介しております。一つは弘道館と日新塾跡、もう一つは偕楽園と水戸彰考館跡です。
この動画が、15秒間流れます。
2月・3月には写真の差し替えも行い、季節感を味わえるような映像にします。