杉崎八幡神社本殿

　1間社流造り板葺で東面しています。建物は身舎と向拝からなり、身舎の柱上に複雑な三手先組物を置き、小天井、支輪など正当な形式と技法を備え、軒は二軒の繁垂木です。正面に浜縁と木階があり、廻り縁を三手腰先組で支え、その上に高欄をめぐらし、左右に脇障子を付けています。装飾として、各壁面に鳥獣、七福神、琵琶板に花鳥、木鼻に象、獅子、組物間に竜の彫刻を飾り、それぞれの彫り方も優れています。

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