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水戸城二の丸角櫓跡出土鬼瓦

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2022年8月1日更新 印刷ページ表示

水戸城二の丸角櫓跡出土鬼瓦正面写真
【正面写真】

名称 水戸城二の丸角櫓跡出土鬼瓦(みとじょうにのまるすみやぐらあとしゅつどおにがわら)
所在地 水戸市塩崎町1064-1
管理者 水戸市埋蔵文化財センター
指定区分 市指定
指定年月日 令和4年2月10日
員数 1点

 本資料は、水戸城二の丸曲輪の南西角櫓(以下「二の丸角櫓」という。)跡から出土した鬼瓦です。当該地における、水戸城歴史的建造物復元整備事業の前段階となる、平成23年度の水戸市教育委員会による水戸城跡第29次発掘調査において発見されました。

 この鬼瓦は、瓦の観察及び出土状況から、安永5(1776)年に焼失した二の丸角櫓が、時期不詳ながら後年再建された際に葺かれた可能性が高いと考えられます。

 表裏面とも一部に割れが見られますが、完形として差し支えない遺存状態です。全体の輪郭をほぼ残しており、良好な保存状態で出土しました。水戸城跡からは、三つ葉葵紋瓦は他にも発見されていますが、大半は量産された軒丸瓦であり、本資料のように完形品に近く、かつ出土状況が明確な鬼瓦は今日までのところ他に例がありません。

 したがって、本資料は近世水戸城の建造物に使用された主要建築材のうち、最も良好な保存状況を有する稀少性と、出土状況・層位等の来歴が明確で、使用年代及び使用箇所が高い確度をもって比定できる歴史性を兼ね備えた貴重な考古資料と言えます。

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