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紙本墨画 蜻蛉図 林十江筆

ページID:[[open_page_id]] 更新日:2023年2月10日更新 印刷ページ表示

紙本墨画 蜻蛉図 林十江筆

紙本墨画蜻蛉図林十江筆.jpg
【紙本墨画 蜻蛉図 林十江筆】

名称 紙本墨画 蜻蛉図 林十江筆(しほんぼくが とんぼず はやしじっこうひつ)
所在地 水戸市緑町2-1-15
管理者 茨城県立歴史館
指定区分 市指定
指定年月日 令和5年2月10日
員数 1幅

 林十江(1777~1813年)は、水戸本七丁目(現・本町3丁目)の裕福な商家の長男として生まれた、近世水戸を代表する画人です。十江の生涯は37年足らずと短く、関係資料が極めて少ないです。制作年の明らかな作品が数点に過ぎず、現時点では、作風の変遷を辿る手掛かりに乏しいため、本作のみならず、大半の作品の制作年が不詳となっています。

 トンボは秋の情趣を伝える景物として描かれるのが通例ですが、本作は、大画面に収まりきらない巨大な一匹のトンボのみが堂々と描かれています。羽根は薄墨のぼかしで透明感を描き出し、目玉から尻尾にかけてしなやかに伸びる体躯は、高ぶる画興そのままに素早い筆運びで描かれています。

 大画面にトンボだけという人の意表を突く大胆な意匠に加え、トンボの大きさをより際立たせる効果をもたらす構図の妙とが相まって、十江ならではの魅力あふれる一作として高く評価されます。本資料は十江の代表作として知られており、貴重な文化財と言えます。

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