本文
名称 |
絹本著色 雪中小禽・柳下水禽図 立原杏所筆 |
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所在地 |
水戸市大町3-3-20 |
管理者 |
市立博物館(寄託) |
年代等 |
江戸時代 |
指定区分 |
市指定 |
指定年月日 |
平成19年5月9日 |
員数 |
2幅 |
「雪中小禽図」は、全体に薄く地隈を施して冬空の寒々しい暗雲を示唆し、余白によって残雪をあらわしています。梅の樹幹を墨で大胆に描く以外は極めて写実的な描法で、彩色も繊細で印象的な表現を形成しています。「柳下水禽図」は薺(なずな)の生える岸辺に川柳が枝を茂らせ、花をつけた枝の一部がかかる水面を1羽の金黒羽白(きんくろはじろ)がのんびりと泳いでいます。柳の樹幹の大胆な描法は老木のごつごつした様子をあらわし、「雪中小禽図」の梅と同様に写実的な表現とも違和感がありません。本作品の表現には円山四条派のほか、黄蜀葵や金黒羽白など異色のモチーフと写実的な表現から南蘋派の影響も感じさせます。
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