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食物アレルギーを知ろう

ページID:0079261 更新日:2024年7月17日更新 印刷ページ表示

食物アレルギーとは、食物を摂取した際、身体が食物に含まれるたんぱく質等(以下「アレルゲン」という。)を異物として認識し、自分の体を過剰に防御することで不利益な症状を起こすことです。

主な症状

主な症状は、「かゆみ・じんましん」、「唇の腫れ」、「まぶたの腫れ」、「嘔吐」、「咳・ぜん息(ゼイゼイ・ヒュウヒュウ)」などです。
「意識がなくなる」、「血圧が低下してショック状態になる」などの重篤な症状を呈する場合もあり、最悪の場合、死に至ることもあります。​

食物アレルギーの種類

即時型食物アレルギー

即時型食物アレルギーは、原因となる食物(アレルゲン)が初めて体内に入った時に、IgE抗体が作られることで起こります。IgE抗体が作られると、次にアレルゲンが取り込まれた時にヒスタミンなどが分泌され、アレルギー症状が出るようになります。食物アレルギーの多くはこのタイプです。
アレルゲンの摂取から2時間以内に症状が現れるため「即時型食物アレルギー」と呼ばれています。

非即時型食物アレルギー

即時型に対して、IgE抗体が関与しない非即時型食物アレルギーです。
アレルゲンの摂取から6時間~数日以上経過してから
湿疹・掻痒などの皮膚症状が現れることがあり、「遅発型」「遅延型」とも呼ばれています。
詳細なメカニズムはまだ解明されていません。​

食物依存性運動誘発アナフィラキシー

特定の食物を摂取した後に運動することで、めまいや呼吸困難、蕁麻疹、吐き気や嘔吐といったアナフィラキシー症状が起こるものです。
食後30分~4時間後に運動をすることがきっかけになりますが、ストレスや体調、生活環境といった他の要因も発症に関係しています。

 

食物アレルギーの原因食物

日本では食物アレルギーの原因の食物として、鶏卵、牛乳、小麦が多く、特に鶏卵が最も多いです。
また近年、木の実類でクルミやカシューナッツのアレルギーも急増しています。

原因食物は、加齢とともに変化したり、個人によって原因の食物も異なります。しっかりと正しい診断をすることが重要です。

食物アレルギーの特定原材料表示

アレルギーの発症が多い食品や、重症になりやすい食品は、特定原材料と定められています。

容器包装された加工食品に、該当の特定原材料を含む旨の表示が義務付けられています。​

特定原材料(8品目)

特定原材料は、表示を行うことが義務となっています。

えび・かに・くるみ・小麦・そば・卵・乳・落花生(ピーナッツ)

特定原材料に準ずるもの(20品目)

特定原材料に準ずるものは、表示を行うことが推奨されています。

アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ・カシューナッツ・キウイフルーツ・牛肉・ごま・さけ・さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・マカダミアナッツ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン