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適正体重を維持しましょう
体重は健康と栄養状態の目安として重要です。
太り過ぎはがん、循環器疾患、糖尿病などの生活習慣病の原因となりますが、一方でやせ過ぎも若い女性では骨量減少、低出生体重児出産のリスクがあり、高齢者では虚弱の原因となるなどの問題があります。
自分の適正体重を把握し、維持するようにしましょう。
18歳以上の人は、身長と体重の関係から肥満度を示すBMI(Body Mass Index)が22になるときの体重が、適正体重(標準体重)と言われ、病気になりにくい体重とされています。
日本肥満学会の基準では、BMI25以上を「肥満」と定義しており、18.5未満は「低体重(やせ)」に分類されます。
年齢(歳) | 目標とするBMI |
---|---|
18~49 | 18.5~24.9 |
50~64 | 20.0~24.9 |
65~74 | 21.5~24.9 |
75以上 | 21.5~24.9 |
自分のBMIを計算する方法
BMI=体重(キログラム)÷身長(メートル)÷身長(メートル)
(例)体重60キログラムで身長165センチメートルの場合
BMI=60÷1.65÷1.65=22.0
身長から適正体重を計算する方法
適正体重(キログラム)=身長(メートル)×身長(メートル)×22
(例)身長170センチの場合
適正体重(キログラム)=1.7×1.7×22=63.6
肥満
肥満とは、体重が多いだけではなく体脂肪が過剰に蓄積した状態を言います。
肥満は、糖尿病や脂質異常症、高血圧、心血管疾患などの生活習慣病をはじめとした多くの疾患のもととなるため、適正体重を維持し、肥満を予防することが重要です。
肥満の予防・治療には、エネルギー摂取(食事)と消費(運動)のバランスを見直しましょう。
参考:(厚生労働省)<外部リンク>健康寿命をのばそうSMART LIFE PROJECT 日頃から予防する栄養・食生活<外部リンク>
低体重(やせ)
急激なダイエットや食事の偏りが原因で、免疫力の低下、鉄欠乏性貧血、低血圧などになる危険性があり、高齢期における運動器の障害(ロコモティブシンドローム)や虚弱(フレイル)のリスクを高めます。
また、女性の場合、月経不順や卵巣機能の低下、将来の骨粗しょう症になる可能性もあります。