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新たな市民会館は、「泉町1丁目北地区」に立地することが決まりました
新たな市民会館整備について
1 新たな市民会館整備の背景
市民会館は、平成23年3月11日に発生した東日本大震災により、施設が破損したことなどから、その業務について使用を休止し、使用停止となっている市役所本庁舎に代えて、平成25年12月28日まで市役所臨時庁舎として活用してきました。また、市民会館の安全性の確保と早期再開に向けて、平成24年度に耐震診断を行った結果、建物全体としては「大規模な地震により倒壊又は崩壊の危険性が高い建物」との評価となり、「要耐震化」となりました。
このため、早期の整備に向け、耐震補強、免震改修、建替えの3手法及び立地について様々な角度から検討を行い、災害時の安全性及び機能性、経済性及び耐久性、市民会館の整備によるまちの活性化等を総合的に検討した結果、移転建替えの手法が最善であるとの結論に達したところであります。
市民会館は、市民の芸術文化の向上と福祉増進に寄与するとともに、まちのにぎわいや活力、経済の活性化につながる交流人口の増加を担うコンベンションの拠点としての役割を有する重要な施設であり、また、市民会館の早期再開を望む市民の声に応えるためにも、新たな市民会館の早期整備を目指すものであります。
2 新たな市民会館整備の基本的な考え方
(1)基本的な方向性
新たな市民会館は、市民が主体的に芸術文化活動に取り組める拠点、また、そこに集う人たちがまちとつながることにより、新たな活力やにぎわいが創出され、地域経済への波及効果が期待できる拠点、さらに、本市が持つ水戸都市圏の発展をリードする役割や歴史的環境、文化的特徴を最大限引き出し、複合的な相乗効果を高め、まちの活性化に資する拠点施設を目指します。
(2)新たな市民会館整備に当たってのコンセプト
- 市民の芸術文化を創造する十分な規模のホールを核とした施設
- 新たな活力やにぎわいを創出する県下最大級のコンベンション施設
- 既存の都市中枢機能との連携・活用を図れる施設
3 新たな市民会館の機能・規模
- 市民の芸術文化活動、コンサート、イベントなどの開催が可能な県内トップクラスである2千人程度の収容可能なメインホール
- 十分な広さと数を備えた展示室や会議室等を確保し、全国規模のコンベンションを誘致できる、全体として3千人規模のコンベンション機能を持つ施設
- 市民ニーズの高い小規模な会議や研修等にも活用できる会議室の充実
4 新たな市民会館の立地エリア及び立地場所
(1)立地エリア選定の考え方
基本的な方向性やコンセプトに基づき、その機能を最大限に発揮でき、中心市街地の活性化に大きく寄与する場所
(2)新たな市民会館の立地判断
- 芸術文化の拠点である水戸芸術館との連携による相乗効果が期待でき、芸術文化の拠点性を大きく高められ、にぎわいの創出につながること。
- これまでの市の中心市街地活性化基本計画におけるまちづくりのコンセプトに一致していること。
- 偕楽園や弘道館などの観光資源への回遊性、中心市街地内での回遊性に優れていること。
- 飲食、商業施設などとの機能連携が図れること。など
これらを総合的に勘案し、新たな市民会館について、「泉町1丁目北地区」に立地するという判断をしました。
5 泉町1丁目北地区に立地することによるまちづくりの考え方
水戸市の都市的な魅力を創造し、発信する拠点でもある水戸芸術館と隣接する泉町1丁目北地区のメリットを最大限生かし、メインストリートである国道50号までの一体的な空間づくりを進めていきます。そして、水戸芸術館と連携した芸術文化の活動・発信を行うとともに、コンベンションを開催するなど、にぎわいを創造するまち、魅力や活力にあふれるまちを目指します。