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水質用語の解説

ページID:0004418 更新日:2022年6月13日更新 印刷ページ表示

水質用語の解説

水素イオン濃度(pH)

酸性やアルカリ性を示す指標で、pH7が中性、それ以下は酸性、それ以上はアルカリ性を示します。自然水は、pH6.5~8.5の範囲にあります。ちなみに、通常5.6以下の雨を酸性雨といっています。

生物化学的酸素要求量(BOD)

水質中の汚濁物質が微生物によって酸化分解されるときに必要な酸素量を示し、数値が高いほど水中の有機物が多い状態にあり、汚れの度合いが高いことを意味します。河川汚濁の程度を示す代表的な指標です。

化学的酸素要求量(COD)

水中の汚濁物質を酸化剤で化学的に酸化するときに消費される酸素量をいい、数値が高いほど汚染度は高いことを表します。短時間で水中の有機物の量を調べる際に使用します。湖沼や海域における汚濁の程度を示す代表的な指標です。

浮遊物質量(SS)

粒径2ミリメートル以下の、水に溶けない懸濁物質の量をいいます。

溶存酸素量(DO)

水中に溶け込んでいる酸素(溶存酸素)の量をいいます。水中に有機物が増えると、それを分解する微生物のために酸素が消費され、溶存酸素が減少します。

全窒素(T-N)、全りん(T-P)

し尿や、台所からの生活排水、農薬や肥料などが流入することで、水中の窒素やりんの量は増加します。窒素やりんが増えすぎると水質の「富栄養化」を引き起こします。この状態は、窒素やりんを栄養源とする植物性プランクトンの異常発生を招き、赤潮や青潮といった水質悪化の原因になります。

クロロフィルa(Chl-a)

クロロフィル(葉緑素)は植物などの光合成生物に広く認められる光合成色素(植物が緑色をしている素)。クロロフィルaは光合成細菌以外の全ての植物に含まれているので、その量の多少は、水中の植物性プランクトンの量、富栄養化の進行の指標としてよく利用されています。

75%水質値

河川等の水質を代表する値としては、一般的には平均値を用いますが、環境基準と比較する場合は75%水質値を用います。この値は年間を通して4分の3の日数はその値を超えないという水質レベルを示すものです。

75%水質値は、年間の日間平均値のデータを小さい方から順に並べ、0.75×n番目(nは年間の日間平均値の全データ数)のデータを用います。

例:年間12回測定している場合、0.75×12=9であるため、小さい方から9番目のデータを用います。