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水戸市のわら納豆について ~福藁(ふくわら)プロジェクト~
わら納豆が当たる体験イベントを開催します
3・10(みとの日)わら納豆職人チャレンジ
「わら納豆」に使用する「小粒大豆」や「わら苞」に直接触れていただきながら、水戸のわら納豆の標準的な重さ(内容量)である「70グラム」ピタリを目指して感覚で量るゲームです!
ピタリ賞の景品には「わら納豆の詰め合せ」、ニアピン賞(60~80グラム)の方にも「わら納豆」をご用意しておりますので、みなさまのご参加をお待ちしております。わら納豆の顔出しパネルで記念写真もどうぞ。
日時
令和6年3月10日 日曜日 午前10時30分から午後4時(賞品がなくなり次第終了)
場所
京成百貨店1F 正面口
(水戸市泉町1丁目6−1)
農家×福祉で作る藁つと『福藁(ふくわら)プロジェクト』
「福藁プロジェクト」とは、水戸の農家と福祉施設のみなさんが協力してわら納豆用の藁つとを供給する取り組みです。近年、水戸市の名産品であるわら納豆に使う「藁つと」の供給が不足しています。これは稲わらを生産する農家さんが少なくなったことや、藁つとの加工を行う業者が減少したことです。このまま供給が減り続ければ、将来的にはわら納豆の消滅が危惧されることから、藁つと納豆を絶やさぬよう、農家が新しい方法で稲わらを生産・乾燥し、障害者の就労支援施設でていねいに加工することで、良質で持続的な藁つと供給に取り組んでいます。
<福藁プロジェクトに賛同している納豆企業>
- 株式会社笹沼五郎商店<外部リンク> 水戸市三の丸3-4-30
- だるま食品株式会社<外部リンク> 水戸市柳町1-7-8
- 天狗納豆株式会社<外部リンク> 水戸市柳町1-13-13
- 水戸納豆製造株式会社<外部リンク> 水戸市本町3丁目8-6
※画像はイメージです
背景(わら納豆って将来なくなっちゃうの!?)
近年、稲わらをつくる農家が少なくなっています。わら納豆用の藁つとを作るには、しっかりと乾燥させた稲わらが必要なため、天日でお米を乾かすおだかけしたわらが使われてきました。
しかし、現在は、乾燥機によるお米の乾燥が主流となったことから、昔ながらのおだかけする農家が少なくなり、稲わらが不足しています。また、稲わらを、藁つとへ加工する業者も県内でおよそ3、4社のみで、藁つと加工を引き継ぐ人がなかなか見つかりません。このまま、藁つとの供給が減り続ければ、わら納豆自体の生産ができなくなり、将来的にはわら納豆が衰退・消滅してしまう危険性があります。
【稲のおだかけの様子】
※おだかけ(刈り取った稲を、木材や竹などでつくった柱に、束ねてかけ、約2~3週間、ゆっくりと天日で乾燥させる方法)
わら納豆を守ろう!新たな取り組み
わら納豆用の藁つとを今後も生産していくには、稲わらの生産と乾燥を効率よく行えるようにすること、そして、新たに藁つとを加工する人を見つける必要があります。
そこで、平成29年に、営農組合、障害者就労施設、納豆業者と行政により「水戸市わら納豆推進協議会」を設立し、新たな手法による藁つと供給の取り組みが始まりました。
ここでは、お米の収穫の際、コンバインに特殊なアタッチメントをつけて、稲わらの刈り取りと、わらの結束、またほ場への直立を同時に機械で行います。そして、稲わらは数日間ほ場で天日干しさせ、その後ハウスで乾燥させます。この方法を用いることで、稲わらの収穫・乾燥の効率が格段に向上します。また、わら苞への加工を障害者就労施設で担うことで、藁つとの安定的な供給に向けて現在取り組んでいます。