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みと協働大作戦!「わくわくプロジェクト」令和3年度協働事業が決まりました!
提案事業のプレゼンテーションを開催しました
市民活動団体のアイデアを生かし、市と協働して事業に取組む「わくわくプロジェクト」において、令和3年度に実施する協働事業の募集に、7件の提案がありました。
令和3年3月3日に、提案事業について、提案団体と市の担当課によるプレゼンテーションが行われ、ました。
それぞれの事業について、各団体の代表者や学識経験者、公募で選ばれた市民などの皆さんで構成する水戸市協働推進委員会が審査を行い、答申として意見をまとめました。
公開プレゼンテーションの様子を紹介します
日時:令和3年3月3日(水曜日) 午後1時30分から
場所:水戸市役所 本庁舎4F 中会議室
会議録はこちら[PDFファイル/385KB]をご覧ください。
令和3年度提案事業一覧(各URLから、公開プレゼンテーションの様子がご覧いただけます)
- 介護助手養成 ちいすけ水戸<外部リンク>
提案団体:特定非営利活動法人ちいすけ水戸 市担当課:介護保険課 - LD、HSCの子どもが育つ環境を整える事業<外部リンク>
提案団体:じゃぁまいいかねっと 市担当課:障害福祉課 総合教育研究所 - 親子で楽しむ森あそび 森っこ<外部リンク>
提案団体:森っこ 市担当課:農政課 - キッズトレイルランニング大会<外部リンク>
提案団体:株式会社ナムチェバザール 市担当課:農政課 - TOKIWAフードロス削減大作戦<外部リンク>
提案団体:常磐大学地域連携センター 市担当課:ごみ減量課 - 市民参画による道路等パブリック空間の有効活用検討事業<外部リンク>
提案団体:特定非営利活動法人セカンドリーグ茨城 市担当課:泉町周辺地区開発事務所 - 公園にハートいっぱいの種を蒔こう<外部リンク>
提案団体:NPO法人Happyリレーいろいろ 市担当課:公園緑地課
令和3年度協働事業を決定しました
水戸市協働推進委員会からの答申を受け、市では令和3年度に実施する協働事業について次のように決定しました。また、それぞれの提案事業について、委員会から意見が出されました。
※事業名や概要は、提案書を受け付けた時点のものです。事業開始までに行う協議により変更になる場合があります。
実施する事業
- 介護助手養成 ちいすけ水戸
- LD、HSCの子どもが育つ環境を整える事業
- 親子で楽しむ森あそび 森っこ
- キッズトレイルランニング大会
- 市民参画による道路等パブリック空間の有効活用検討事業
- 公園にハートいっぱいの種を蒔こう
提案事業名 介護助手養成 ちいすけ水戸
提案団体 特定非営利活動法人ちいきの学校
市の担当課 介護保険課
提案の概要
介護職が専門職の高い業務に専念できるよう、アクティブシニア層を対象に、介護職の周辺業務(話し相手や軽作業等)を担う「介護助手」として育成、就労を促し、介護サービスの質の向上につなげる。また、アクティブシニアが社会参加することで、心身の健康維持を図り、「地域で支えるいきいき健康と安心長寿」の実現をサポートする。
- 研修会の開催(5回)
- 介護事業所とマッチング作業など
委員会からの意見
本事業は、提案団体と介護保険課が連携し、アクティブシニア層を対象に、介護職の周辺業務を担う「介護助手」を育成、就労を促すことでシニア層の健康づくり、介護人材の育成に取り組む本事業は、相互の取組を補完することができるものであり、協働による効果が高いものと考えられる。
令和2年度事業を実施し、参加者67名のうち9名が介護助手として就労できたことは評価したい。2年目となる当事業の実施にあたっては、関係機関との連携をさらに図るとともに、就労希望者と事業者のマッチングを行う際には、就労に対する認識に違いが生じないよう、就労希望者に対する継続的なサポートを心がけていただきたい。また、若者が介護職への理解を深め、介護人材の確保につなげるためにも、ぜひ学生との教育連携を図っていただきたい。
本事業が、介護サービス向上と活力ある地域を実現する一助となることを期待する。
提案事業名 LD、HSCの子どもが育つ環境を整える事業
提案団体 じゃぁまいいかねっと
市の担当課 障害福祉課 総合教育研究所
提案の概要
LD(学習障害)やHSC(人一倍敏感な子)などの特性がある子は、周囲から誤解を受けやすく、適切な支援を受けられないことがある。この事業は、すべての子ども達の個性が尊重され、家庭や学校、社会の中で、その子らしく生きられる環境を整えるために実施する。また、LDの子どもは、日本語よりも英語の読み書きにつまずくことも多いため、令和3年度は英語学習支援にも取り組む。
- 読み書きスクリーニング検査研修会(1回)
- 指導者育成研修会(4回連続)
- 研修の講師紹介一覧の配布
- 英語学習に苦手さがある児童・生徒への指導研修会・英語講座
- 学習に困難さがある子どもへの支援を学ぶ勉強会
- 保護者対象の情報交換会(2回)
委員会からの意見
LD(学習障害)やHSC(人一倍敏感な子)といった特性を持つ子どもに対しては、適切な支援が求められるが、それらの特性に関する知識や情報不足から、その存在が認知されにくいという現状にある。それらの特性を正しく理解することで、そのような子ども達に気づき、適切な支援を行うことができるよう、提案団体と障害福祉課、総合教育研究所が連携して取り組む本事業は、社会的課題を的確に捉えており、協働による効果も高いものと思われる。
令和3年度の事業は、今年度の事業を踏まえた広がりを感じることができた。教員や保護者などを対象に、より専門性の高い研修を実施すること、さらには英語学習を苦手とする児童・生徒への支援をすることにより、これまで以上の効果が見込めると思われる。
今後ますますニーズが高まるであろう本事業を継続して実施するためにも、再度収支計画の見直しをされたい。本事業が、すべての子ども達の個性が尊重され、家庭や学校、社会の中で、その子らしく生きられる環境づくりの一助となることを期待する。
提案事業名 親子で楽しむ森あそび 森っこ
提案団体 森っこ
市の担当課 農政課
提案の概要
乳幼児とその保護者が森を含む身近な自然の中に気軽に集まることができるよう、「森っこ」活動を実施する。子どもたちは五感を使った成長をのびのびと育み、大人には心を開放し元気になってもらうとともに、様々な自然体験を通じ、身近な自然、草花、生き物を大切に思う豊かな心や自然と共生する小さな芽を育んでいく。
- 「森っこ」活動
森の親子ヨガ、秘密基地づくり、ファミリーデー自然×子ども×和太鼓など年24回 - 事前に安全確認のための下見、内容の検討活動
- 安全講習会受講など
委員会からの意見
本事業は、乳幼児とその保護者を対象に、「森っこ」活動を実施しており、身近な自然環境の中で自然体験をすることができる貴重な機会を提供している。新たな参加者が増えていることに加え、過去の参加者がママスタッフとして協力、また、シニアスタッフの協力も得られ、子ども達だけでなく、保護者また周囲の大人にとっても居心地のよい場所になっていると感じた。また、参加者の声から本事業のニーズの高さを強く感じた。
令和3年度は、当日の様子を撮影し写真販売するといった新たな手法を取り入れるなど、これまで課題としてきた持続可能な運営のあり方を進め、自立の道を模索していることは評価できる。
令和3年度の実施で最終年度となるが、常に新しい視点を持って事業に取組む姿は、他の事業のお手本といえる。今後も長期的に事業を継続していくために、行政などとの連携を強めながら、さまざまな可能性を検討し事業を展開してほしい。
本事業を通じ、森林公園をはじめとした身近な自然環境の中で、子どもを周囲の大人全員で見守る楽しい子育てが水戸市全体に広がっていくことを期待する。
提案事業名 キッズトレイルランニング大会
提案団体 株式会社ナムチェバザール
市の担当課 農政課
提案の概要
貴重な地域資源である森林公園の自然環境をより身近なものとして、子どもたちの教育・健康増進に活用していくために、トレイルランニング大会を開催する。また、トレイルランニング大会の開催を通じ、公園設備だけでない環境資源としての大きな魅力を子ども達へ伝え、地域資源としての魅力を広くアピールし、優れた環境を次世代へつないでいく礎を築いていく。
- キッズトレイルランニング大会の開催
委員会からの意見
本事業は、森林公園の持つ豊かな自然環境を活用して、トレイルランニング大会を開催し、市民の教育・健康増進に貢献することに加え、地域資源としての魅力を広く発信することを目的としており、先見性や独創性については高く評価できる。しかしながら、事業計画や収支計画について、具体性に欠ける印象が残るため、事業の実施にあたっては、開催規模の再検討、効率的な事業運営を心掛けていただきたい。
また、トレイルランニング大会の実施により、子どもたちへ森林教育をおこなう目的であるならば、コース整備を兼ねた清掃活動も同時期に実施することにより、森林教育の効果をより高められるのではないかと思われる。実施にあたっては、不法投棄が多いエリアであることを踏まえ、安全面にも十分に配慮いただきたい。
本事業をきっかけとし、森林公園という豊かな自然環境の魅力が再認識され、広く市民が親しむことができる場所となることを期待する。そして、本事業が、次世代を担う子ども達に対する環境教育の一助となることを期待する。
提案事業名 市民参画による道路等パブリック空間の有効活用検討事業
提案団体 特定非営利活動法人セカンドリーグ茨城
市の担当課 泉町周辺地区開発事務所
提案の概要
まちを体験するイベントやワークショップ等を通し、泉町のパブリック空間活用の方策等を、計画段階から市民協働により検討を進める。事業運営にも、市民の参画を促すことで、市民の地元に対する愛着を育み、持続的で魅力的なまちの形成につなげていく。
- みち遊び、ストリートパーティの開催
- Farmers Marketの開催
- 市民によるプロジェクトの立ち上げ
委員会からの意見
本事業は、道路等パブリック空間の有効活用という行政課題に対し、まちを体験するイベントやワークショップ等を通じ、計画段階から市民協働による検討を進め、魅力的なまちを形成することを目的として提案された事業であった。令和2年度は新型コロナウィルス感染拡大により、思うように事業が展開できず苦慮されたかと思うが、来年度はコロナ禍においても実現可能性の高い屋外型の取組みを中心に実施し、行政課題の解決に向け、みち遊びをはじめとした様々な事業を展開し、幅広い世代のよりリアルな意見を取り入れながら、魅力的なまちづくりに取り組んでほしい。
一方で、事業経費の大半が、それらの事業実施に必要とされる人件費、諸謝金に充てられていることから、事業実施にあたっては、効率的な事業運営のあり方について、改めて検討していただきたい。また、活動の肝となるファシリテーターの選定について、十分に検討いただき有効な活動としていただきたい。
本事業をきっかけとし、泉町地区の道路等パブリック空間の有効活用が促進され、市民の意見が反映された魅力的なまちが形成されることを期待する。そして、本事業が市民参画によるまちづくりのモデル事業となることを期待する。
提案事業名 公園にハートいっぱいの種を蒔こう
提案団体 特定非営利活動法人Happyリレーいろいろ
市の担当課 公園緑地課
提案の概要
公園にて、高齢者向け健康体操の開催、子ども達とオセロや将棋などレクリエーションが行える場を設け、様々な年代の方が訪れるきっかけ作りを行う。また、公園に集まる高齢者と共に、フードバンク、おもちゃバンクの実施、低価格で提供するカフェの運営、公園で遊ぶ子どもの見守りなどの社会貢献活動を通して、公園から地域をつなぎ、多世代交流が図れる公園づくりを目指す。
- おもてなしとトレーニングができる公園
- あったらいいなバンク
- 公園募金café いろいろ
- 心と体のバランスクール
- 公園見守りこども食堂プラス
- エコパートナー美化活動
委員会からの意見
本事業は、平日の千波公園・少年の森を拠点として、公園から地域をつなぎ、多世代交流を図る公園づくりを目指す提案であった。これまでの活動実績についても、非常に評価できるが、さらに今回の事業提案であったような新しい視点での活動に今後期待したい。
以前は公園に自然と子どもや地域で生活する人々が集まる環境があり、地域の輪を感じられていたと思うが、現在は地域コミュニティー力の低下、防犯意識の高まりなどもあり、人とのつながりが感じづらい時代へと変わってきたように思われる。本事業が主体となり、地域の高齢者を巻き込み、地域の大人が地域の子どもをみんなで見守り、そして、なにか問題が生じたときには周りの大人が手助けをできるような、水戸の良さ、人の良さを感じられる温かい環境を作り上げ、さらに活動の幅を広げていってもらいたい。
本事業をきっかけとし、地域の公園から地域のつながりを高め、魅力的なまちが形成されることを期待する。
協働による新たな取組にご期待ください!!
事業の実施期間は、令和3年4月から令和4年3月までの予定です。
提案団体と市の担当課が、パートナーとして事業に取り組みます。
市民提案による協働事業にどうぞご期待ください!!