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令和6年度 美術部門常設展「水戸の美術4 知られざる水戸の画人たち 櫻井雪館・雪保」
令和6年度 美術部門常設展示 水戸の美術4
テーマ:「知られざる水戸の画人たち 櫻井雪館・雪保」
(櫻井雪保「龍虎図屏風」六曲一双,右隻)
(櫻井雪保「龍虎図屏風」六曲一双,左隻)
江戸中・後期に活躍した水戸出身の画人櫻井雪館とその娘,雪保の作品を特集します。
なかでも雪保の約7メートルにも及ぶ六曲一双の《龍虎図屏風》は必見です。
櫻井雪館・雪保について
櫻井雪保(さくらいせっぽ,1754(?)-1824)は,江戸時代後期に活躍した女流画家です。
水戸出身の画人・櫻井雪館(さくらいせっかん,1715-1790)を父親に持ち,父と共に江戸を拠点に活躍しました。
雪館は,磯浜(現・大洗町)の生まれで,水墨画の画聖・雪舟の流派の画風を受け継ぎ,濃墨線を用いた力強い作風の作品を多く遺しています。江戸へ出て画塾を開き,弟子たちへの画法の伝達にも力を注ぎました。
雪保を絵画の道へ導いたのは,父雪館でした。
父から水墨画を学び,早くから才能を開花させた雪保は,独自の画風を開拓し,大胆な構図と伸びやかな描線で山水や龍虎などを堂々と描き上げていきます。
会期等
会期:令和7年3月22日(土曜日)~5月25日(日曜日)
休館日:月曜日および祝日,5月7日(水曜日)
※5月3日(土曜日)~5月6日(火曜日)は開館します。
会場:水戸市立博物館4階展示室
入場料:無料
図録
図録「知られざる女流画家 櫻井雪保 ー父・雪館と歩んだ絵画の道ー」
過去に開催した展覧会の図録になります。