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当館について
ごあいさつ
水戸市立博物館は、1980(昭和55)年7月1日に中央図書館との複合施設として開館した総合博物館です。郷土水戸に関する資料を自然・歴史・民俗・美術の4部門において収集し、展示・公開しています。
また当館の収集・保管している資料を活用した教育普及事業として、歴史講座や自然観察会等も行っています。特に、年に数回行う展覧会では、テーマに沿って広く資料を集めてご紹介しています。
博物館は、実物資料の展示を通して、楽しみながら学ぶことができる場所です。近年は、文化財保護法や博物館法が改正され、資料活用の気運が全国的に高まっています。水戸市立博物館では貴重な博物館資料の保全にも気をつけながら、資料を確実に後世に継承するとともに、これからも楽しい展覧会を企画してまいりますので、足をお運びいただけると幸いです。
令和5年4月1日
水戸市立博物館 館長 鈴木雅人
各部門の紹介
水戸市立博物館には、自然・歴史・民俗・美術の4つの部門があり、担当の学芸員がいます。常設展で各部門の収蔵資料を公開しています。
自然部門
生物の生息状況を中心に、水戸市内の自然環境の調査、情報収集を行っています。標本資料や写真資料を展示し、水戸の自然環境の今を伝えていきます。
主な収蔵資料
水戸市内や県内で拾得された生物のはく製標本・液浸標本、日本国内外の昆虫コレクション、水戸市周辺で採集された植物の押し葉標本、各種化石・鉱石類
歴史部門
主に近世から近現代の水戸の歴史を物語る歴史資料の収集・調査、研究を行っています。特に、水戸藩関係史料の収集、水戸空襲の記録に力を入れ、毎年テーマを設けて展示を行い、資料を紹介していきます。
主な収蔵資料
近世から近代の水戸の城下絵図、水戸市街地図、水戸藩幕末史関係資料、明治以後の教育史・交通史等の資料、水戸に関わる絵葉書、水戸空襲関係の資料
民俗部門
水戸の街や人々に暮らしの移り変わりがわかる資料を収集・展示しています。特に、昭和時代に使われた生活道具が充実しており、常設展や展覧会で紹介しています。また、学校との連携事業に力を入れ、小学3年生向きに昔のくらしの体験講座を行っています。
主な収蔵資料
行灯やランプ等の生活道具類、火鉢や湯たんぽ等の暖房具類、水戸駅関係資料、学生野球の父「飛田穂洲」関係資料他
美術部門
江戸時代から現代にいたるまでの、水戸にゆかりの深い美術家の絵画、彫刻、工芸等の作品を収集しています。年4回の展示替えを行い、所蔵作品を紹介しています。
主な収蔵資料
立原杏所・萩谷䙴喬・林十江等の近世絵画、五百城文哉・中村彝・横山大観等の近代絵画、木内克・後藤清一等の彫刻他