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特別展 「洋服と和服の100年」

現在和服は七五三や成人式などの特別な場合を除き日常では着用されなくなっていますが、80年ほど前までは和服が一般的な衣服でした。現在のように誰もが洋服になったのは昭和30~50年代になってからです。既製服が大量生産されるのも昭和40年代前後からで、それまでは家庭で手作りしたり、近所の洋裁の出来るミシンを持っている人に頼んで縫ってもらったりしていました。またその頃は洋裁を習うための裁縫学校も全国で多数開校していました。
水戸は県庁所在地ということもあり、明治以降女学校等で広く裁縫教育が行われていました。また戦後は多くの洋裁学校が開かれていますが、既製服が大量生産される流れの中でそれらの大半はなくなっています。
当展覧会では日本人の衣服がどのように移り変わっていったのか、実物資料や当時の写真を交えてその経緯を追いつつ、併せて戦前から戦後の水戸の学生の服装などを展示します。
◇会 期
令和7年10月25日(土曜日)~11月30日(日曜日)
◇休館日
月曜日 ※11月3日、24日(月曜日)は開館、11月4日(火曜日)、25日(火曜日)は休館
◇開館時間
9時30分~16時45分
◇会 場
水戸市立博物館 4階・3階展示室
◇主 催
水戸市立博物館
◇入場料
一般200円(20名以上の団体は150円)
18歳以下、65歳以上、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保険福祉手帳等所持者とその付き添い1名は無料、その他各種割引あり
【展示内容】
第1章 「洋服」の始まり 幕末から明治・大正・昭和初期
明治から昭和初期にかけてどのように洋服が広まっていったのか資料や写真でご紹介します。
第2章 学校制服の変遷(1) 男子の学校制服 -学生服はエリートの証-
戦前から市内にあった男子の学校である茨城県師範学校や旧制水戸中学校を中心にそれぞれの学校の制服の特徴を見ていきます。
第3章 学校制服の変遷(2) 女子の学校制服-女学生の憧れの袴とセーラー服
戦前から市内にあった公立・私立の女学校の制服の変遷を写真や復元衣裳で展示します。
第4章 子ども服の変遷 ―手作りから既製品へ-
写真館で撮った写真や戦前の小学校の卒業アルバム、戦前の教科書の挿絵から子ども服の変化を見ていきます。
第5章 戦争による服装の変化 -銃後の暮らしと軍服-
戦時中に使われた衣類や軍服、当時の写真から戦争による衣服の影響を考えます。
第6章 裁縫教育の変化-裁縫雛形から洋裁学校まで-
明治時代以降、裁縫教育がどのように行われてきたのか、戦前の裁縫雛形やミシン刺繍、戦後の東京や水戸の裁縫学校の資料から紹介します。
第7章 「和服」の変遷 ―日常着から特別な日の晴れ着へ―
江戸後期から昭和中期にかけての和服の変化をご紹介します。
【関連行事】
(1) 着せかえドレスフレームを作ろう【要申込】
色々な布地を貼り付けて、可愛いドレスのフレームを作りましょう。
日時:11月13日(木曜日・県民の日)(1)10時00分~11時00分 (2)11時30分~12時30分
講師:茨城県立水戸高等特別支援学校生徒
定員:各回10名(小学校低学年以上)
材料費:110円
申込:10月22日から先着順
(2)蓄音機のレコード鑑賞会
大正~昭和初期に作られたレコードを手回し蓄音機で聞いてみませんか?
日時:11月1日(土曜日) (1) 10時30分~11時00分 (2)14時00分~14時30分
参加費:無料(入場券が必要)
会場:展示室4階
(3)レトロ着物コーデ研究会
昭和初期の着物帯や羽織、小物を合わせコーディネートを楽しみます。
※マネキンを使った着付けで、参加者の実際の着用はありません
日時:11月9日(日曜日)(1) 13時30分~14時30分 (2)15時00分~16時00分
参加費:無料
会場:視聴覚室
(4)ギャラリートーク
展覧会担当学芸員と展示室を巡ります。
日時:10月25日(土曜日)、11月23日(日曜日) 両日とも14時00分~
参加費:無料(入場券が必要)
会場:展示室3,4階