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西川園長のつぶやき その4
6月22日
内藤記念くすり博物館で分けていただいたLithospermum erythrorhizonムラサキが、果樹温室脇の花壇で開花中。万葉集に登場するほど歴史は古く、薬用、染色に用いられて来た貴重な植物です。江戸時代の医師華岡青洲先生が作られた軟膏「紫雲膏しうんこう」にも用いられます。
現在、自生はほとんど見られず、絶滅危惧種に指定されている薬草。栽培は難しいです。
果樹温室内ではBackhousia citriodoraレモンマートルが開花中。オーストラリア原産のフトモモ科バクホウシア属。「レモンよりレモン」「レモンハーブの女王」と言われるほど、葉は爽やかなレモンの香りがします。
水戸市植物公園 園長 西川 綾子