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西川園長のつぶやき その28

更新日:2022年1月4日更新 印刷ページ表示

1月4日

2022年〜新しい年がスタートしました。今年も水戸市植物公園で咲く世界の花たちの魅力をお届けします。

大温室花の回廊で咲くのは、熱帯アフリカ原産 キツネノマゴ科のThunbergia erecta ツンベルギア エレクタです。和名はコダチヤハズカズラ(木立矢筈葛)。紫色の蕾の形が、矢筈(矢をかけるためにV字形に切り込んだ部分の名前)に似ているから。よく似ているT.フォーゲリアナとは葉形が違い、エレクタの方が花色が濃く、美しい花だと思います。

コダチヤハズカズラ(木立矢筈葛)の画像

熱帯果樹温室に入った正面でTetradenia riparia 英名ginger bush(gingerはショウガ)が開花中。白い小花が多数群がって咲く様子を吹雪に見立て和名はフブキバナ(吹雪花)。原産地のアフリカでは重要な薬草と言われ、葉を揉むと独特の香りを放ちます。シソ科テトラデニア属で中国名が麝香木。2017年3月末に閉園した「長崎県亜熱帯植物園」からさし穂をいただき、咲かせたもの。見つけやすいよう、正面に植えてあります。

フブキバナ(吹雪花)の画像

水戸市植物公園 園長 西川 綾子