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ヤブの実は果汁0%?
さて、前回、十両・万両を試食したのですが、その際に一緒に食べていたものがもう一つありました。それがこちら。
そうです。ヤブランです。もったいぶるほどの物ではないですね(^^;)ただ、正月の縁起物枠ではないので分けて紹介しました。
ヤブランも長く残っているのを見かけるものの代表格です。では、割った画像がこちら。
一番右がヤブランです。(左は十両と万両です)
・・・可食部がすごく薄い。左の二つもうすかったのに、そのさらに上を行きました(^^;)
肝心の味は・・・わずかに甘く、癖はないです。前回のは「ペッ」としたくなるものでしたが、これなら食べられます(^^) が、食べる部分はない・・・
実は、この紫色の物体が実(果実)、と思いきや「タネ」そのものなんです。花が終わった後に裂けて、タネが露出するという、ナンジャソリャ、といった過程を経ているのです(下のtwitterの画像参照)。
だからか、果肉とかの食べられる部分がほとんどないみたいです。
今,ヤブランの’タネ(胚珠)’が出てきています。スイカと比較すると,タネが表にあるのは変ですが,ヤブランではいつものことです。熟しても美味しそうな果肉はできませんが,誰かが運んできて生えてきます。タネは子どもが弾ませて遊ぶことも。 pic.twitter.com/SpYHgWGxBC<外部リンク>
— 水戸市植物公園 (@mito_botanical) September 14, 2016<外部リンク>
ヤブランは、見かけを美味しそうにして、鳥をだましてタネを運んでもらう、といわれています。なんだか、スレスレの作戦ですが、ちょこちょこ見かけることからすると、意外と成功しているようです。
最後に、これはタネの紫の皮を取った中身です。ビービー弾みたい、といわれることもありますが、意外とキレイですよね。