ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

水戸市立西部図書館

印刷ページ表示を表示する 掲載日:2026年6月1日更新

西部図書館の正面
緑豊かな住宅地に佇む、楕円の大回廊が目を引く水戸市立西部図書館。
この図書館の大きな特徴は、中世ヨーロッパ風の建築空間を思わせる円形ドーム型の建物です。1階は中央の閲覧席から放射状に書架が並び、中央部分は吹き抜け、2階は壁面が書架になっていて、まるで本に包まれているかのような空間が広がります。
新居千秋氏が設計を手掛け、平成4(1992)年4月に開館。平成5(1993)年には、建築界の芥川賞といわれる「吉田五十八賞」を、平成30(2018)年には、25年以上にわたり美しく維持され、地域社会に貢献してきた建築に送られる「JIA 25年賞」を受賞しました。

水道をひねっても文化は出てこない

読書文化を根付かせようと図書館の整備に尽力したのが、当時市長だった佐川一信氏。「水道をひねっても文化は出てこない。水戸市は下水道の整備も行うが、文化の整備も行う」と言い、文化を創ることに積極的でした。
本の貸出しが中心の画一的な図書館が主流だった時代に、“図書館”という建造物への興味から、自然と人が集まってくるような空間を目指しました。

物語のある空間づくり

そんな佐川氏の思いを受けて図書館の設計を担ったのが、新居千秋氏です。
建物だけでは風景のある空間を創りだすことはできない、何らかのしかけ、意外性が必要だと考えました。そこで、水戸のテーマである「水」と「緑」をふまえ、花びら形の図書館を親水公園の池の中に置き、その周りを大回廊で取り囲むという構想を描きました。

また、図書館を中心として、テニスコートや運動場を設けることで、読書を目的とする人々だけでなく、運動を目的とする人々が図書館に訪れる動機づけを行いました。

図書館の周囲を巡る大回廊は、幅3.5メートル、全長400メートル程の全天候型の運動空間で、ジョギングやウォーキングに励む方々が多く見られます。当初構想にあった池は、最終的に芝生広場になり、子どもや家族連れで賑わう憩いのスペースとして親しまれています。

2階から見下ろす館内。回廊の書棚中の回廊ジョギングコースにもなる外回廊

市民とともに文化を創る

開館から30年以上が経った現在も市民に愛され、入館者数は市立図書館6館の中でトップを誇ります。また、映画「図書館戦争」シリーズをはじめ、様々な作品のロケ地として使われ、作品のファンが聖地巡礼で訪れています。

出典:佐川一信「水戸発 地方からの改革」、佐川一信「声低く語れ 佐川一信 追悼集」、新居千秋都市建築設計ホームページ​


フォロー アス 水戸市の“いま”を発信中!

  • 公式インスタグラム<外部リンク>
  • 公式エックス<外部リンク>
  • 公式ユーチューブ<外部リンク>
  • 公式ライン<外部リンク>